好調をキープしているNHK連続ドラマ小説「とと姉ちゃん」。主演する高畑充希の真っ直ぐな演技が光る中、異色の存在なのが、向井理だ。ドラマ関係者が語る。
「向井さんが演じるのは、ヒロイン・常子の叔父である鉄郎。定職につかず、一山当てることばかり考えてる、まさに“だめんず”です。シリアスな場面でもニヤニヤしていて、普通に考えた場合、そんなキャラには朝から嫌悪感でいっぱいになりますよ。でも、向井さんの爽やかさや演技力で、クズなのになぜか憎めないところがある。新しい向井理を見た感じがします」
その向井と脚本を務める西田征史は、かつて同じ事務所に所属し、映画「ガチ☆ボーイ」では共演しているという。芸能関係者が語る。
「撮影期間は同じ部屋に泊まり、互いの深い部分まで語り合ったそうですよ。向井さんは『A-Studio』(TBS系)に出演した際、西田さんを『天才』と評しています。一方、西田さんは向井さんを自身の脚本作品に多く出演させています。友達だから出しているというわけではなく、俳優として評価したうえで、『こんな役はどうだ?』『これはさすがに難しいだろ?』と毎回挑戦状を叩きつけている感じですね。向井さんもヒヤヒヤしつつ、それを乗り越えていくのが楽しいそうです。2人の絆を感じます」
今回の出演にあたり、インタビューで「西田イズムが出るように演じたいと思っています」と語った向井。西田への信頼のもと、新たな演技に挑戦しているようだ。
(長谷部葵)