音楽番組「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)のジャニーズアーティストによる特別企画「WAになっておどろうプロジェクト」が大好評だ。V6のヒットナンバー「WAになっておどろう」をテーマ曲に、俳優で振付師でもある元ジャニーズJr.の屋良朝幸が考案したダンスを、毎週1組が披露するというもの。
屋良は、ジャニーズアーティストが配信する「Smile Up! Project」内の手洗い動画「Wash Your Hands」の振付も担当した。同サイトは、緊急事態宣言の解除を受け5月31日に終了したが、屋良はそのトリを飾っている。
すっかりベテランとなった屋良がジャニーズJr.時代に苦楽を共にしたのは、嵐・大野智。入所歴は共に25年超えだ。そろって、10代からダンススキルがずば抜けていた。だがダンスの練習では2人で問題を起こしたこともある。
「嵐や関ジャニ∞も知っている“鬼の振付師”がいるのですが、当時は毎回怒るターゲットを決めては大声で怒鳴り、レッスン場に緊張感を走らせていました。その日は、大野が標的。でも、彼は動じず無視。すると、振付師はさらに怒りを募らせ、大野の横にいた屋良に、『おい、屋良!』と矛先を変えました。この時、何があったのかわかりませんが、鬼の振付師は帰ってしまったそうです」(芸能記者)
慌てたのは、事務所関係者。屋良に謝りに行くよう促したが、彼は納得できない。今度は屋良が帰ろうとすると、戻ってきた振付師が追いかけてきた。そのまま2人は、階段の踊り場で話し合いを続けたという。最終的に屋良はレッスン場に戻ることになるのだが、理由は財布と携帯電話を忘れたことに気づいたからだとか。
「鬼の振付師の怒りを大野はうまくかわしていたそうです。レッスンでは下を向いたままで目線を合わせないようにしていたとか。ある日、自分の左右にいるJr.がさかんに両手をクロスしながら体を左右に揺らしているためなぜかと思っていたら、振付師が投げる缶コーヒーを避けるためだったなんてこともあったそうです(笑)。それでも大野はかなり贔屓されていたようですね」(前出・芸能記者)
屋良は、嵐の大ヒットナンバー「One Love」や、KinKi Kids・堂本光一主演のミュージカル「Endless SHOCK」の振付助手を務めるなど、ここ数年は振付師として引く手あまた。6月には、TOKYO MXの生情報バラエティ「日曜はカラフル!!」のマンスリーアシスタントを務めている。
同世代の関ジャニからはメンバーが脱退、嵐は年内の活動休止を宣言している。そんななか、地味ながらも着実にまい進してきた屋良は、抜群の安定感を手に入れた。今では、大野が気を許す仲間の1人だという。
(北村ともこ)