お笑いコンビ・アンガールズの田中卓志が9月20日放送の「ゴッドタン」(テレビ東京系)に出演し、自身の“キャラ変”のキッカケについて言及している。
この日の放送では、“先生”役の田中がお笑いコンビ・ロッチのコカドケンタロウと中岡創一相手に鋭い指南を展開。田中によれば、ピンで活躍する中岡の存在がありながら、コカドから危機意識を感じることができないといい、「相方が売れている今が新しい自分を見つけるチャンス。目の前に1000万円積んであるのに全然取らないんですよ」とコカドがステップアップの機会を逃していると力説した。
「相方に嫉妬するスタンスでテレビに出ろ!」とコカドへ助言し、そうした怒りのテンションこそが「一番現場受けするパターン」だという。また、田中自身も駆け出しの頃は声も小さく、“モジモジ”して「現場で全然ハネなかった」と回想。このままではまずいと「でかい声を出すようにしたり、キレたりするようにした」とキャラクターを変えてみたところ、現場では大ウケとなり、再ブレイクに繋がったようだ。
この田中の主張にはおぎやはぎの矢作兼も納得し、「実は声張った方がいいんだよな」「内緒にしてたけど、俺も6年目くらいで声張ったもん。最初はボソボソやってたのよ」と同調。田中は「ガンって温度が上がると皆笑いやすいし」と続け、説得力のあるお笑い講座を繰り広げていた。
「田中は当初、“キモ可愛い”路線でやっていくつもりなどなく、あまり自分をブサイクだとは思っていなかったとも振り返ったことがあります。しかし、そのプライドを捨て、共演機会の多い有吉弘行らからのイジりにキレるスタイルを確立すると、一気に存在感を高めた印象ですね。共演した女性タレントにすぐに交際を申し込むお馴染みの展開も、その後の“キレ芸”に繋げる為の田中なりの戦略だったのかもしれません。ネットでは今回の“田中先生”のお笑いレクチャーに対する絶賛が多く、『説明の分かりやすさに感心させられます』『やっぱ田中さん頭が良いですね。的確なアドバイス』といった反応が出ています」(テレビ誌ライター)
なお、お笑い界の重鎮・ダウンタウンの松本人志もかつて芸人に必須な要素として「声の大きさ」を挙げたことがあり、その筆頭としてブラックマヨネーズ・小杉竜一の名前を出していた。
MCに食ってかかる“キレ芸”に加え、声とテンションのボリュームアップが現在の田中卓志を作り上げたようだ。
(木村慎吾)