来年3月にジャニーズ事務所を退所するTOKIO・長瀬智也。退所後は、音楽や映像といった裏方業務にも精を出す予定だという。
TOKIOは、地上波で冠レギュラー番組を抱えるジャニーズとしては、最年長グループ。来年4月以降は、城島茂、国分太一、松岡昌宏がジャニーズ傘下で「株式会社TOKIO」を設立して、故・ジャニー喜多川氏が命名した屋号を引き継いでいく。
そもそもTOKIOは94年のデビュー前から、ジャニー氏、藤島ジュリー景子社長の肝入りだった。長瀬は90年の入所時、まだ小学生でランドセルを背負っていた。対する最年長の城島は二十歳前。瞳の大きい長瀬少年に親心が芽生え、以降のおよそ30年間で叱ったのは、爪を噛んでいた1度だけ。それほど、猫かわいがりだった。それはジャニー氏も同様だったという。
「ジャニーズ合宿所が都内の原宿にあったころ、みんなで怖い話をしていたそうです。すると幼い長瀬は怖くて『眠れない』とビビってしまった。そんな長瀬の様子を知って、ジャニーさんが怒りに来たといいますから、かなり気に入られていたよう。もっとも、長瀬本人は30年も昔のことは忘れているそうです」(芸能ライター)
ジャニー氏は、目ヂカラのある長瀬に将来性を見いだしていたのだろう。
同じく、10代で群を抜いた顔立ちだったため、純粋培養されたジャニーズタレントといえば、Sexy Zone・佐藤勝利だ。
「『YOUは特別カッコいいよ』とジャニーさんからべた褒めされていた佐藤。田中樹(SixTONES)が同期の菊池風磨(Sexy Zone)と年下の佐藤の面倒を見ていると、ジャニーさんから電話がかかってきて、『今、勝利といるの?』と。『ああ、いるよ』と答えると、『YOUと菊池は不良だから勝利に近づくな』と禁じられたそうです」(前出・芸能ライター)
セクゾ結成後、佐藤が髪を金色に染めたことがある。すると、連帯責任としてメンバー5人(当時)が招集され、「YOUは青少年の鑑なんだから、金髪はダメだよ」と注意されている。佐藤の横で説教を食らっていた菊池の髪は、ピンク色。ジャニー氏の眼中になかったようだ。
そんな佐藤は、次代のジャニーズを背負う存在。そのジャニーズが来春以降は、クライアント先となる長瀬。立場は異なるが、ジャニー氏を思う気持ちに変わりはないだろう。
(北村ともこ)