9月21日、近鉄東花園駅でダイヤ乱れのクレームに対応していた車掌が、突然線路に飛び降りて大怪我を負うという事件が起きた。
26歳の車掌は「こんなの嫌や! 死なせてくれ」と叫んだ末に走りだし、約7メートル下の地面に飛び降りたというから発作的な自死未遂だったことも考えられる。車掌の怪我は腰椎および胸骨骨折という重傷であり、SNSでは車掌に同情的な書き込みであふれた。
「SNSはブラック企業やクレーマーに批判的な風潮があります。車掌が一斉に文句を言われていた様子も報道されていることから、SNS利用者たちは車掌を心配し、詰め寄った客に対しては怒りを覚えたようです」(週刊誌記者)
ところが、この世論とまったく逆の発言をしてしまった人物がいる。「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)のコメンテーターを務める高木美保だ。
事件について高木は、「(仕事を放棄して)逃げるマインドはいけない」と車掌を批判。番組共演者が車掌を擁護しても、「それでも我慢しなきゃダメ」と譲らず、SNSでは「正論で相手を追い込むタイプ」「番組を降板しろ」「冷たい女!」と大炎上してしまった。
視聴者の顔色を窺うばかりでは通り一遍の発言しかできなくなってしまうだろうが、今回の発言で高木の好感度が下がったことは間違いない。車掌に「我慢しなきゃダメ」と言ってしまった以上、高木もここは我慢のしどころだろう。
(笠松和美)