1本の収益は30円でも、付加価値いっぱいの30円のようだ。
もらったお題で即興の謎かけを披露するという芸で2010年にブレイクした“ねづっち”が「デイリー新潮」のインタビューを受け、YouTubeに動画を公開するようになって3年が経過した現状について語っている。
ねづっちは14年11月からYouTubeに公式チャンネル「ねづっちチャンネル」を開設。ほぼ毎日なぞかけ動画を投稿しており、その総本数は昨年の12月時点で1600近くにのぼるという。
そして気になるのがその動画を公開したことで得た収益だが、3年間で事務所に入ってきた金額は合計5万円ほど。それを今まで投稿した本数で割ると1ネタ当たり約30円になるといい、ねづっち本人は「銀行の利子みたいなもんですね」と説明している。
「収益は撮った動画にテロップを入れ、YouTubeにアップしてくれる制作会社と折半しているということですが、そこから所属事務所が抜くとすれば、ねづっちの手取りが5万円あるわけではありません。昨年6月に放送されたバラエティ番組『ヨソで言わんとい亭』(テレビ東京系)では、報酬は1800円と話していましたから、手取りで言うとさらにしょっぱい額でしょう」(エンタメ誌ライター)
しかし、それでもねづっちはYouTubeに動画投稿することをやめるつもりはないようだ。というのも、この動画撮影がねづっちの現在の活動を支える軸になっているからだという。
「仕事がないからYouTubeに逃げ込んだのでは?と思われがちですが、実は仕事はいたって順調。テレビやラジオのレギュラーもあれば、営業も70~80本こなしているそう。そのため、年収は『企業の部長さんくらいはありますよ』と説明しています。そして、動画を毎日作ることにより、それをイベントで組み合わせてお披露目できるとポジティブに考えており、本人としては公開ネタ帳という感覚なのだとか。そのため、広告収入や再生回数はあまり気にならないとのこと。また、その動画を見て、舞台に足を運んでくれる人も実際にいるわけで30円という収益以上に大きな効果があるようです」(前出・エンタメ誌ライター)
それにしても収益30円でも、サボらずに毎日動画を撮影するそのプロ意識は大したものだ。
(田中康)