相手を精神的に追い詰めるような行為を「モラルハラスメント(モラハラ)」といいます。会社などで問題にされることの多いモラハラですが、恋愛関係でも同じです。相手のことが好きだという気持ちが勝っていると、それを受けていることすら気付かないケースもありますが、モラハラは心をむしばみます。いったいどんな言葉がモラハラになり得るのでしょうか。すぐには気付きにくい“隠れモラハラ”ともなる男性の発言を紹介していきましょう。
■「○○のために言ってるんだよ」
モラハラをしてくる男性は、「あなたのため」という言葉を使って自分を正当化しようとします。その気持ちが「○○のために言ってるんだよ」という発言につながるのです。ですが、もしあなたが言われて嫌な思いをしているのなら、それはすでにモラハラです。あなたを本当の意味で思いやってくれているわけではないので、勘違いしないでください。
■「なんで分からないの?」
モラハラ男性の多くは、最初は言葉も優しく誠実そうにみえます。ですが、親密になるにつれて言葉遣いが荒くなったり、大きな声を出したりし始めます。何度か同じ失敗をしてしまったとき、「なんで分からないの?」と問い詰めてくるのも、その兆候の一つ。エスカレートする前に、相手から離れることを考えてくださいね。
■「でも○○でしょ」
モラハラ男性は、あなたの意見を素直に聞き入れようとはしません。自分の意見がいつも正しいと思っているため、あなたを否定してなんとか屈服させようとしてきます。あなたが何か言ったとき、いつも「でも○○でしょ」とか「そんなことあり得ないでしょ」などと、否定から入ってくるのならモラハラ男性の可能性大です。
モラハラ男性は外面がよく、会社などでは評価が高いことも多いです。そのため、付き合ってから本性がみえることも少なくありません。もし、彼にその兆候がみえたら、なるべく早く別れを考えたほうがよいでしょう。「いつか変わってくれるはず……」という望みを持つと、酷い目に合うかもしれませんよ。
大山奏(おおやまかなで) 大学で心理学を専攻し心理カウンセリングを学ぶ。心理学を恋愛やライフスタイルに応用して楽しむ方法をいつも考えている。アロマテラピスト、カラーセラピスト、整体師でもある。多くの媒体で恋愛コラム、ハウツーを執筆中。