俳優の内野聖陽が「紫綬褒章」を受章することが11月2日、明らかとなり、ネットでは祝辞とともに改めてその演技力を絶賛する声が相次いでいる。
内野は受章について公式サイトにコメントを掲載。「このような誉れ高い褒章のお話を耳にした時、自分はもしや揶揄(からか)われているのではないかと一瞬耳を疑いました」と当初は信じられない気持ちだったことを明かしつつ、「自分は一介の役者です。観ている方々の心をその作品の中に気持ちよく誘い、その世界で沢山遊んでいただきたい、そのために役者である自分は生々しく真実を込めて生き尽くすこと。それが僕の一番の単純な信念です。そのことを評価していただいたような気がして、本当に心からうれしく思います」と喜びをつづった。
さらに「しかし、まだまだ役者の道のりは長いです。そして自分の目指す高みも雲に隠れて見えません…というような心境でもあります。これからも、さらに新たな挑戦と失敗を繰り返して新しい境地を目指せたらと思います」と意気込みを語った。
「紫綬褒章は、科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術文化分野における優れた業績を挙げた人に送られます。過去には中井貴一、藤山直美、余貴美子、真田広之、高畑淳子、宮本信子など著名な俳優も多数受章しています。内野の受章理由は『徹底した役作りと確かな演技力で、見る者を圧倒する力強い役から繊細さのある役柄まで巧みに演じ、芸能界の発展に貢献した』というもので、演技の振り幅の広さを評価されたようです。
09年に放送されたドラマ『JIN ‐仁‐』(TBS系)では坂本龍馬役を演じましたが、昨年の緊急事態宣言中に特別編が放送された際は《坂本龍馬役の完成形》と改めて再評価。近年では漫画を原作としたドラマ『きのう何食べた?』(テレビ東京系)で演じた、同性と同棲生活を送るケンジ役は《漫画そのもの》と原作ファンから高く評価されています」(芸能記者)
ネットでも《内野さんの坂本龍馬を見た時「龍馬は こういう人だったのかな」と思い、私の中ではいちばんの龍馬でした》《いちばん凄いと思ったのは「きのう何食べた?」のケンジの演技》《「真田丸」の徳川家康役には家族で本当に楽しませて頂きました》《「エースをねらえ!」で宗方コーチを演じていましたね。原作ファンも納得の素晴らしい演技でした》など、お気に入りの役柄を挙げて絶賛する声が目立った。
11月3日からは映画「劇場版 きのう何食べた?」も公開。内野効果で興行収入も倍増するかも?
(柏原廉)