日本ハムの“ビッグボス”こと新庄剛志監督が11月9日、清宮幸太郎内野手に送ったアドバイスが多くの注目を集めている。
沖縄・国頭秋季キャンプ視察2日目、打撃練習を終えた清宮が、一塁側ベンチ前にいた新庄のもとへ近付き、声をかけると、新庄はその場で身振り手振りを交えながらの指導を開始。股関節付近を意識したようなポーズで注意を促し、途中には清宮の脇腹辺りをつまむような動きも見られた。
およそ1分間ほどの両者のやり取りに関して、新庄が後に報道陣に明かしたところによれば、清宮の脇腹をつまんだ新庄は「ちょっとデブじゃね? ちょっとやせない?」と指摘。清宮からは「やせてしまったら打球が飛ばなくなるのが怖いので‥‥」と返されたが、「今もそんなに打球飛んでないじゃん。昔のほうがもっと飛んでた。昔のほうがスリムじゃなかった? それはキレがあったから。今はキレがない気がする。やせたほうがモテるよ。カッコイイよ。スタイルのいい野球選手がベストでしょ?」と話したという。
その後も、新庄は「ちょっとぽちゃっとしてるから。人間的にも、ダイエットってものすごく精神的に鍛えられる」と語り、報道陣にも「みんなもプレッシャーをかけて。『やせてます?』って、常に。『やせました?』って、言っておいて」とマスコミを利用しての清宮の体型チェックを要請。さらに「弁当をよく食べるんですよ。新幹線の移動中に7個食べるのを3個にしてほしい」と大食漢な清宮の食欲を明かした。
「自身も日々ハードなトレーニングで汗を流していることに加え、11月5日放送の北海道のテレビ番組では『プロとしていくら足が速くたって、ケガをしてしまったら一般人やからね。意味ないのよ。そういう選手はいらないよね』とも語っており、アスリートの体調管理やケガをしない身体作りへのこだわりは人一倍強いようです。今回の清宮へのダイエット指令についても、そんな新庄のストイックな姿勢が垣間見られたとして、ネットには『いいですね。言葉はストレートだけど、しっかりと深みがありそうで。“このままでは使えないよ”と言ってるようにも聞こえる』『やっぱり清宮くんは言われると思ったよ。もう少し身体を絞ったほうがいいね』『さすが新庄。清宮に遠回しに“甘えてんじゃねぇ”“意識変えろよ”と突き付けているようだ』『的確。大事なのは、今も飛んでないじゃん』『人を操るのがうまいよね』などの絶賛が殺到。また、『“やせたほうがモテる”って、おい、そっちかって突っ込みたくなるが、彼にはこの言い方がいちばんいいと思ったんだろう』と驚く反応や、『新幹線の移動中に弁当7個って本当にいいのかよ。球団の管理どうなってんだ?』など、新庄節が光った指導には様々な反響が寄せられています」(テレビ誌ライター)
就任会見では「優勝なんて目指しません!」と大胆に述べた新庄だが、頂点の高みを目指す以前に、まだまだ先にやるべきことが山積みであるというメッセージだったのかもしれない。
(木村慎吾)