女優で歌手の池田エライザが、自身のインスタグラムにて、体型への心ないヤジを受けたことを明かした。
池田は11月12日放送の「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)にて、「ELAIZA」名義でリリースしたデビュー曲「Close to you」をお披露目。出演後に更新したインスタグラムでは、ボディラインのわかるキラキラしたワンピースを着用した姿をアップし、「Mステありがとうございました」と書き出すと、「お腹がぽっこりと出ていると言われていたそうです、そうですね、へこませるの忘れてました」と体型に関する指摘があったという。
また、以前に出演した際にも「確か前回は太ももが太いと」と同様のヤジがあったことを明かしつつ、「気にしていません、よく食べて寝て元気な証拠」と前向きに解釈。「とにかく素敵な夜でした」と締めていた。
人前に出ることを生業とする芸能人、とりわけ池田のようにモデルや女優といった分野でも活躍する女性タレントにはこうした心ない指摘が寄せられることも多い。
最近では、モデルのすみれも7月21日に更新したインスタグラムにおいて、「アップするか凄く迷ったけど、SNSを見てるたくさんの若い子のためにも投稿することを判断しました」と書き出し、「最近私のインスタで私が太ったとかのコメントがちょっと続いてて」「芸能人だからってひどいことを書いちゃっていいんだって思ってる方々もいるのかもしれないけど、それは間違ってると思う」「太ったからってそんなネガティブなことじゃないと思う」「私はダイエットばっかりしてストレスかかえて生きたくない」などと苦言。体型に関するコメントに悩まされていることを打ち明けていた。
「また、“強メンタル”とされるタレントをブルーにさせてしまったケースもあります。小島瑠璃子は2019年7月14日、こちらもインスタグラムから『ちょっと思ったこと』について言及。同SNSで何枚かの水着写真を公開していたところ、『コメントの中に細すぎだよ! とか太った? とかたくさん書いてあって、この時代にそういうこと言ってもいいって思ってる、言いたい人がいるんだなー。ってちょっとだけブルーになりました』と述べると、『私は腕と脚はガリガリってぐらいお肉がつかなくて、お腹はもう食べたものがすーぐお肉に変わります。やせすぎ要素とブヨブヨ要素が身体に両方あります』と自身の体質を説明していました。普段はポジティブで強心臓のイメージが強い小島ですが、やはり体型に関するデリカシーのないコメントには落ち込んでしまったようです」(テレビ誌ライター)
中には、番組収録中にも関わらず、涙を流してしまうケースもあったという。
「2014年7月10日に『女性セブン』が配信した記事によれば、同年6月17日放送の『幸せ!ボンビーガール』(日本テレビ系)にて、水卜麻美アナが“ぽっちゃり体型”をイジられ続け、号泣したそうです。番組では、水卜アナが一流シェフからレシピを習い、それをスタジオで出演者が実食する企画を放送。彼女が作ったイタリアンの味のクオリティに共演者が感動のリアクションを上げる中、水卜アナの目には涙が流れ始め、お笑い芸人・劇団ひとりも『えっ!? 泣くほどのこと?』と驚き。放送上は、水卜アナが自分の作った料理が成功したことの“嬉し涙”だとしていましたが、同誌は、レストランでシェフから料理を教わる最中に酷いイジりがあったと説明。水卜アナとは初対面にも関わらず、シェフは『ぽっちゃりしてるね?』『すごいムッチリだね』『腕が太いから料理できないんじゃないの?』と言い放ち、彼女はそれを思い出して号泣してしまったといいます。
番組関係者は同誌の取材に対し、水卜アナが収録中に何度も大泣きしたことや、精神的にかなり落ち込んでいたと証言。オンエアで使えないほどの泣きっぷりで、ほかのスタッフも焦っていたと振り返っていました」(テレビ誌ライター)
今回、池田は腹部のふくらみを指摘するヤジに大人な返しを見せていたが、内心は不愉快な気持ちになっていたに違いない。
今や、女性の体型の変化をストレートに指摘することはマナー違反であり、配慮に欠けたものであることをそれぞれが自覚していく必要があると言えるだろう。
(木村慎吾)