お笑いコンビ・タカアンドトシのトシが12月8日に更新されたYouTubeチャンネル「こうもトシんご」の動画に出演し、後輩のオリエンタルラジオ・藤森慎吾の芸人としての最低月収を明かした。
「こうもトシんご」は、次長課長・河本準一、トシ、藤森の3人が出演するYouTubeチャンネルだが、この日は「番外編」とし、藤森の代役として、吉本興業で彼と同期だったはんにゃ・金田哲が登場。オリエンタルラジオの藤森と中田敦彦がNSC東京10期生として、いかにズバ抜けたエリート生だったかを熱弁した。
トシは「確かゴールデンでMC(番組)を持った記録では、たぶん最速ですよね」とし、デビューからわずか2年後に放送が開始した「週刊オリラジ経済白書」(日本テレビ系)を取り上げ、「とんでもない新人でしたから。あいつは話が合わないんですから」とも評し、オリラジとの“格差”を痛感した出来事があったという。
芸人としての若手時代、トシは「俺らが食えなかった時代とかは、(月の)給料が250円とかもありましたよ」と振り返るも、「(藤森に)お前はいいよなって言ったら、『俺らだって辛かったですよ』って。それで、いちばん少なかった給料を聞いたら『マジで少ないですよ。20万っすよ』って」と、その別格ぶりにあ然。800倍もの給料格差があったことを知り、トシは藤森と「話が合わない」と感じるようになったという。
「総勢6000人以上の芸人が明日のブレイクを夢見る、マンモスプロダクションの吉本興業では、トシと河本、そして金田も、当然ながら勝ち組芸人としてカテゴライズされます。しかし、そんな彼らをもってしても、藤森と中田は話が合わないほどのエリートぶりで、養成所の在籍時代から月収20万円を稼ぐスピード出世を果たしました。また、中田は、2015年5月に放送された『ミヤネ屋』(日本テレビ系)の“天狗伝説”の中で、かつて『お金がない』とつぶやいた先輩芸人に対し、『先輩、お金がないならATMに行けばいいじゃないですか』と語りかけたことも明かされています。
ATMにお金があることを大前提とした、中田のこの発言がキッカケで、『パンがなければ、お菓子を食べればいいじゃない』の言葉で知られる偉人にかけて、“吉本のマリー・アントワネット”との異名を頂戴したほど。本人にとっては当たり前のことで、それが失礼な発言になるとは想像も付かないほど、売れまくっていたということでしょう」(テレビ誌ライター)
2020年をもって吉本興業を巣立ち、現在はフリーとして活動する2人だが、中田はYouTubeで、藤森はテレビで以前と変わらない芸能活動を継続できている。やはり、トシや河本らから嫉妬されるほどのエリート芸人は、どんな環境下にあっても、人並外れた根性と才能で生き残ることができてしまうのかもしれない。
(木村慎吾)