かつての芸能界に比べ、年々と「炎上」のハードルは低くなり、イメージを売りとするタレントにとっては息苦しい世の中になったかもしれない。
2021年には、様々な理由で大きなバッシングを浴び、中には“再起不能”を危惧されるケースもあった。自らの不祥事ではなくとも、“親密な友人”に足を引っ張られてしまうパターンまで起きている。
年始早々の1月21日、「週刊文春」によるバズーカを浴びたのは、人気ギャルモデルとして大活躍中の“ゆきぽよ”こと木村有希だった。報道では、2019年5月に親密な関係にあった4歳年上の男性が、ゆきぽよの自宅で法律違反の薬物を使用し逮捕され、彼女自身も尿検査と家宅捜査を受けたという。
検査の結果、ゆきぽよは“シロ”だったが、文春砲から2日後、所属事務所は「この度の報道を受けまして、本人へ確認をしましたところ、本人が報道関係者の方へお答えしている通りの事実であることが確認できました」と説明し、騒動を謝罪。また、ゆきぽよも「今回の報道にて、自分のこれまでの人間関係や過去の言動により多くの方々にご迷惑、ご心配をかけてしまったことを深く反省しています。ファンの皆様、関係者の皆様、大変申し訳ございませんでした。今後は、過去の未熟な自分を見つめ直し、責任ある社会人になるよう日々頑張っていきたいと思いますので今後ともよろしくお願いいたします」と詫びていたが、世間からの反感は想像以上に大きかった。
「ゆきぽよにとって悪手になったのは、報道後の1月24日に出演した『サンデー・ジャポン』(TBS系)での釈明コメントでした。彼女としては、逮捕されてしまうような界隈との“黒い交際”のイメージを払拭したかったのでしょうが、報道にあった『親密交際の男性』との関係性について『仲良い友達』としつつ、『向こうから好意を持たれてました。しつこく付きまとわれていたので、(関係を)切りづらかった。紹介してくれた地元の先輩も私によくしてくれて、可愛がってくれたので、“コイツと関われないから切る”って言いにくかった』と経緯を説明。これが、自分の立場を守るための言葉に聞こえてしまうとして、世間から苦言が集まり、ゆきぽよにとっては決してプラスにはたらくことはありませんでした」(テレビ誌ライター)
また、この文春砲の前後に、ゆきぽよはパーソナルダイエットジム・RIZAPと提携し、肉体改造へのチャレンジをスタート。コロナ禍の自粛生活により、5キロほど増量してしまったという体重を落とすべく、2カ月間のトレーニングと食事制限に励んだ。報道のショックに悩んでいたゆきぽよは当初、「やっぱり、最初は気持ちがいっぱいいっぱいで、正直、トレーニングでやせるどころではなかった」と吐露。
その後は、女性トレーナーによるサポートもあり、無事にダイエットを成功させ、体重は51.4キロから46.8キロまでダウン。体脂肪率についても6.7%減を達成し、ウエストもマイナス11.7センチという結果を残すも、一部ネット民からは「本当にライザップ効果なの?」「文春砲のストレスでやせたのか、ライザップのおかげなのかがわからない」といったツッコミも出る始末となった。
ギャル系モデル出身のタレントが大人気な現状にあって、全盛期ほどの活躍に戻れていないところを見ると、騒動のイメージは完全に払しょくできたわけではなさそうだ。
(木村慎吾)