あっさりとした味わいの鶏胸肉は、肉の中でも低脂肪・低カロリーなので、女性にとっては大きな味方。しかし、その太りにくさから、あまりにあっさりしすぎていることや、パサパサして食べにくいなどの欠点がある。しかし、ちょっとした工夫で驚くほどやわらかくジューシーになる方法があるのだ。
それはちょっとした下ごしらえで実現する。生の鶏胸肉を包丁の背で叩いて繊維を壊す、フォークでいくつか穴を開けるなどして、砂糖と塩をまぶしてもみこむ。もしくは、砂糖と塩を水に溶かして、生の鶏胸肉を数時間浸しておくだけで完了だ。
塩には筋肉組織に溶け込むと保水力を上げる働きがある。さらに塩に反応して、肉のタンパク質が溶け出すことでやわらかくなるのだ。また、砂糖はその主成分であるブドウ糖と果糖がタンパク質と結合しやすいため、肉が収縮するのを防いでくれる。
こうして下ごしらえをした鶏胸肉を調理すると、水分をほどよく含んだしっとりジューシーな味わいになる。あのサラダにしたときのもっさり感や、揚げ物にしたときのパサパサ感が嘘のように思えるだろう。
ぜひ毎日の食卓やお弁当に実践してみよう。