「ミステリと言う勿れ」に不満爆発!「フジは余計な恋愛要素を入れるな」

「フジテレビは女性視聴者を舐めているのか」

 最近ネット上では穏やかではない声があがっているようだ。

 その声が聞こえる理由はたった1つ。放送中の菅田将暉主演ドラマ「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ系)に、原作同名漫画にはない「恋愛要素」を無理やり盛り込んでいるから。菅田演じる、友達も恋人もいない「変わり者」として扱われることの多い大学生・久能整に、伊藤沙莉演じる大隣署の巡査・風呂光聖子が好意を寄せているような描写がこれまでに何度もあったのだが、原作漫画にそんな「恋愛要素」は皆無。「それなのにどうして?」と不満の声があがっているのだ。

「フジテレビは前クール放送の『SUPER RICH』でも主演の江口のりこと赤楚衛二に『立場と年齢を超えた恋愛』をさせて、視聴者から『お仕事ドラマだったらよかったのに』『江口のりこに恋愛ドラマをさせるな』と痛烈に批判されたばかり。それなのにまたしても『ちょっと変わったミステリードラマ』に恋愛要素をねじ込んだことで、せっかくの作品世界がぶち壊されていると指摘する声が数多くあがっているんです。恋愛は共感を呼びやすい要素ですが、必ずしもドラマに必要な要素ではありません。

 フジテレビは1988年に“W浅野”こと浅野温子、浅野ゆう子の恋愛模様と世間のトレンドを描いたドラマ『抱きしめたい!』が大ヒット。“トレンディドラマ”という新ジャンルのドラマ形態を生み出しました。その後1990年代を迎え、トレンドより恋愛に重きを置いた織田裕二、鈴木保奈美主演の『東京ラブストーリー』が大ヒットしたことで、フジテレビ月曜9時枠のドラマが“月9”と呼ばれるように。その後は山口智子、木村拓哉主演の『ロングバケーション』、木村拓哉、松たか子主演の『ラブジェネレーション』などの恋愛至上主義ドラマがどんどん大ヒット。“お仕事ドラマ”と呼ばれる職業に重きを置いた『HERO』『コードブルー』『ラジエーションハウス』『監察医 朝顔』などの大ヒット作も多々ありますが、『月9といえば恋愛ドラマ』というイメージはいまだに根強い。

 恋愛要素が皆無でも良質なドラマなら視聴者は必ず視聴します。だからこそ『ミステリと言う勿れ』が受け入れられているし、恋愛要素が入っていることに拒否反応が出ているのでは」(テレビ誌ライター)

 すでに昨年中にクランクアップしていることが公表されている「ミステリと言う勿れ」。恋愛要素には目をつむるしかなさそうだ。

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