夫の高知東生容疑者が逮捕された高島礼子が、芸能人としての窮地を見事に切り抜けている。高知の薬物関連による逮捕を受けて6月30日、高島は撮影で滞在中の京都にて記者会見を開き、尿検査を受けたと説明。7月4日にはその結果が陰性だったと所属事務所が公表し、身の潔白を証明してみせた。
その高島は現在、花王とヨネックスの2社とCM契約を交わしているほか、7月21日には主演ドラマ「女たちの特捜最前線」(テレビ朝日)がスタートするが、いずれも降板や放送中止の予定はなく、芸能活動を自粛することはなさそうだ。そんな高島がとある大女優と好対照だと芸能ライターが指摘する。
「家族が薬物事件で逮捕された例と言えば、三田佳子のことを思い出す人は多いはずです。1998年に未成年の次男が逮捕されたときに三田は7社のCMを降板し、女優活動を10カ月間自粛。さらに2000年に次男が再逮捕され、その時は1年間の活動自粛を余儀なくされています。当事者が夫と息子という違いはあるものの、高島は芸能活動を続けられていますから、その差はあまりにも大きいですね」
子供の不祥事は親が責任を取るという風潮は根強く、三田が活動自粛に至ったのは時代的にも致し方ない面はあるが、事件に対する対応が三田と高島では大きく異なっていた点も見逃せないという。前出の芸能ライターが続ける。
「高島は今回の記者会見で自ら『妻としての責任があると思う』と明言。記者からの質問にも真正面から答えるなど誠実さを前面に押し出していました。それに対して三田は次男が最初に逮捕されたとき『母が女優ということで未成年である息子の事件が報道されて可哀想』と息子を擁護。しかも月50万円もの小遣いを渡していたことが明らかになり、世間からのバッシングに遭ったのです。もし三田が高島のような対応を見せていたら、自粛期間などはもっと短く済んでいたかもしれません」
三田の一件は芸能界では誰でも知っているほどの大事件だったことから、高島は三田を反面教師にした可能性がある。ただ三田と同じ1998年であれば高島も活動自粛に至っていた可能性もあり、時代が味方したという面もありそうだ。
(白根麻子)