「便利なキャッシュレス決済に慣れてしまった今では以前のやり方に戻る気はないけれど、前よりもお金の管理が雑になった気がする……」と感じている方も多いのではないでしょうか。そんなときは“現金”決済の魅力を再確認してみてください。お金の使い方が変わるかもしれませんよ。
■現金はお金の流れを把握しやすい
すべてを現金で管理すれば、給与などの“収入があれば所持金が増え、使えば減る”というシンプルな構造を維持できます。つまり、今月使用できるお金が実物で把握できると、減っていくお金の流れも可視化できるということ。「食費は月5万円に抑えたい」などと上限を決めて管理したい場合こそ、残金を確認しやすい現金決済が合っています。
■現金は未来の借金を作らない
QR決済などでも使用している方が多いクレジットカード決済は、支払いを先送りにできるという点で“借金”のひとつです。手持ちの金額にかかわらず決済ができるため、気軽に購入しやすく、購入したことを忘れてしまうこともあるため、確定した支払額を見て驚くケースも。支払いが翌月以降になるとしても、今月使用可能な金額に支出が収まっているか、常に確認をして管理する必要があります。現金の場合は、手持ちの金額以上に買い物ができないため、この心配が不要です。
■現金は浪費を防ぎやすい
お金の流れをシンプルで明確にし、持ち出すお金の金額を調節することで、使い過ぎを防ぎやすくします。この点で、現金決済は浪費を防ぐための便利な方法であることも知っておきましょう。たとえキャッシュレス決済中心の生活をしていたとしても、「キャッシュレス決済の場合も手持ちの金額を上回らない範囲にする」「クレジットカード決済をしたら、その金額分だけ現金を取り出し、支払い分として管理する」などの工夫で、現金決済のメリットを活用しやすくなりますよ。
(Nao Kiyota)