日本アカデミー賞受賞俳優の二宮和也の忙しさは、嵐イチといっても過言ではない。主演ドラマ「マイファミリー」(TBS系)が放送中。8月11日には主演映画「TANG タング」、冬には「ラーゲリより愛を込めて」の公開を控え、主演作が3本とハイペース。6月17日の誕生日には、初のカバーアルバム「○○と二宮と」をリリースする。ジャニーズショップオンラインストアによる嵐ファンクラブ会員限定で購入可能とあって、ジャニーズアーティストでぶっちぎりトップの嵐のFC会員数がさらに伸びそうだ。
今はモテモテの二宮だが、ジャニーズJr.時代は人気が下位のほう。メンバーの相葉雅紀とは、同じ96年にジャニーズ事務所に入所したが、人気は雲泥の差だった。実家が同じJR総武線だったことから、レッスン後は一緒に帰っていた。のちに「チーム総武線」と総称された面々は、KAT-TUNの亀梨和也、風間俊介、退所した山下智久などスターがズラリ。さらに上の世代では木村拓哉、坂本昌行、退所した錦織一清、植草克秀もいた。
「二宮と相葉が、『ザ少年倶楽部』(BSプレミアム)の前身番組である『ミュージック・ジャンプ』や『アイドルオンステージ』にジュニアで出ていた頃、収録していた東京・渋谷のNHKホールには相葉ファンが入り待ち・出待ちをしていました。誕生日になると、西口の入口に入るだけで1時間ぐらいかかったほど。その長蛇の列をさばいていたのが、二宮でした」(アイドル誌ライター)
相葉のマネージャーさながらの二宮は、荷物やもらったプレゼントを持ってあげた。当時は、人気の不平等に疑問を抱くことがないほどピュア。生き馬の目を抜く芸能界で生き残ろうという闘争心も希薄だったため、マネージメント業を買って出る節もあった。
嵐が結成されたのは、二宮が16歳の時。デビュー記者会見はハワイで豪勢に開かれたが、デビュー後はジャニーズグループのマスト事項である「初登場1位」を逃すことが多かった。後輩のKAT-TUNにセールスや人気面で負けた時、憤りと焦燥感を抱いた。
「活動休止中の今、嵐のメンバーが表立ってそろうことは減りましたが、プライベートでは連絡を取り合っているみたいです。二宮のYouTubeチャンネル『ジャにのちゃんねる』の3月20日公開回では、相葉が電話でサプライズ出演。Sexy Zoneの菊池風磨の誕生日を祝ったものでしたが、二宮がガチで突然かけたのです。嵐から相葉を選んだあたりが、2人の関係性を物語っていました」(前出・アイドル誌ライター)
相葉は、メンバーの出演番組をまめにチェックしているという。「マイファミリー」は当然、毎週録画だろうか。
(北村ともこ)