音楽番組が少なくなった今、現在放送されている音楽バラエティ番組「関ジャム完全燃SHOW」(テレビ朝日系)が絶好調だ。
タイトル通り、ジャニーズの人気グループである関ジャニ∞の冠番組だが、視聴者にこびることなく、エッジの効いた内容で、本物の音楽番組を追求していることで評価が高い。
ところが、である。5月6日に放送された第4弾のゴールデン2時間スペシャルが物議を醸している。従来のスタイルを崩したのではないか、というものだ。
「令和に活躍する若手アーティストが選ぶ平成ソングBEST30」と題して、平成にリリースされた日本の楽曲の中から、ランキング形式で30曲を紹介したのだが、このランキングには大いに違和感があるというのだ。音楽ライターが、首をひねる。
「誰もが知っているサザンオールスターズの曲が3位。そして1位が宇多田ヒカルのヒット曲。これに挟まる形でキリンジが2位という結果が、なにやら不自然。一般的には認知度が高いとは言えないキリンジですが、音楽自体の評価が高いのは知っています。エッジが効いていて『関ジャム』らしいよさといえばそうなんですが‥‥」
このほか、Def Techが上位に入ってきたりするのもグッとはきたというが‥‥。
「若手アーティストがこぞって選んでいるのだったら、その評価方式を出してほしかったですね。ゲストコメンテーターのヒャダインは『このランキングは信用できますよ』と言うけれど、加算点がどこにあるのか、何人が何を評価して選んだのかなどの具体的根拠がありませんでした。この曲がいい、この曲に感化された、という理由だけで進行していたので違和感がありました」(前出・音楽ライター)
「関ジャム」が元通りのエッジを効かせるには、ゴールデン帯を避けたほうがいいのかも?