神奈川大学の学生が今年6月、大学の課外活動で世界遺産にも指定されているドイツのケルン大聖堂を訪れた際、同地の壁に落書きをしてその画像をツイッターに投稿したことで瞬く間に炎上。翌月に同大学の副学長が現地に派遣され、直接謝罪を行う事態にまで発展した。まだ学生の処分は発表されていないが、お咎めなしか停学か?
しかし、観光地での落書きという共通点でいえば、芸能界でも似たようなケースで炎上してしまった著名人がいる。今回の騒動がきっかけで、再びネット掲示板でその失態が蒸し返されているようだ。
その著名人というのはAAAの伊藤千晃だ。伊藤は07年に米国を訪問した際、観光地の岩にスプレーを使って落書きをしたことで炎上。所属事務所側はこの落書きについては現地コーディネーターと相談してOKが出たため行ったということだが、迷惑行為としてかなり非難され、公式掲示板などにクレームが殺到する騒ぎとなった。
「一部メディアがこの問題について取り上げ、AAAの所属事務所側が『スプレーは現地で観光客向けに売られており、イメージでいうと、横浜市桜木町みたいなところ。落書きをするのが観光のひとつになっている』という旨のコメントをしていたことを紹介。しかし、同メディアがそれを受けて横浜市に取材したところ、横浜市側は『そのような例えに出されるのは本意ではない』と怒りを露わにしており、さらなる炎上の原因となりました」(エンタメ誌記者)
AAAへのバッシングは当時、彼女たちがCM出演していたハウス食品にも飛び火。同社にもクレームが寄せられるまでの騒ぎとなり、ハウス食品までが「TVCMの出演タレントにつきまして、ご不快をおかけいたし、深くお詫び申し上げます」と謝罪。そして「このたびの行動につきましては、弊社といたしましても遺憾に感じており、所属事務所に対してもその旨、申し入れております」と、かなり怒り心頭だったという。
しかし、この騒動で激しく叩かれたAAAだが、騒動から9年が経っているということもあり、今回の世界遺産落書き事件が起きるまですっかり忘れ去られていたのも事実。
伊藤が落書きをしたのもちょうど20歳頃で、今回の大学生たちとほぼ同年齢。AAAも今では当時を凌ぐ人気を獲得し、みごとブレイクすることに成功しているだけに、今回問題を起こしてしまった大学生たちも相当反省しているということなので、めげずに精進してほしいものだ。
(佐伯シンジ)