テレワークが続く中、長時間のデスクワークで肩凝りや腰痛に悩まされていませんか?
実際に「痛みで眠れない……」という夜を過ごした経験があるかもしれません。実はその痛み、睡眠に悪影響を及ぼしている可能性があるんです。
ニチバンが2021年に実施した調査の結果、コロナ禍での平均睡眠時間は6.5時間で、「睡眠の質が下がった」と回答した人は28.8%いたそうです。「コロナ禍が要因で眠れない・寝つきが浅くなったと感じますか」という質問では、30.4%の人が「感じている」と回答し、コロナ禍では睡眠不足に陥りやすいことがうかがえます。
長時間同じ姿勢が続くテレワークでのPC作業やスマホ使用などにより、肩や腰に負担がかかって身体の凝りを感じているなら要注意。ニチバンは、こうした自粛生活によって起こる、肩凝りや腰痛などの身体の不調や痛みのことを“自粛痛”と定義付けています。
快眠セラピストの三橋美穂さんは、「自粛痛のような痛みを抱えていると眠りづらく寝不足となり、疲れやすくなって身体の痛みも消えにくくなります。また、身体の凝りは血行を悪くして体温の放熱がうまくいかなくなることから、睡眠の質が下がってしまう」と述べています。
そこで、三橋さんがオススメしているのが、次の3つの対策です。
■湿布などの貼り薬を利用して無理せずに痛みを取り除く
例えば、ニチバンの「ロイヒ膏 ロキソプロフェン」のようなニオイの少ない無臭タイプで、24時間効き目が継続するタイプがよいそう。貼って寝る場合は、長時間の使用でも問題ない製品を選んでみてはいかがでしょうか。
■「手首ブラブラ体操」
座ったまま姿勢を真っすぐにし、手首を肩の前あたりで1分程度ブラブラさせるだけの体操も効果的です。手首をほぐすと、同時に首や肩もほぐれ、凝りの改善にも役立つそうですよ。
■「タオル枕」で寝る
バスタオルを組み合わせることで自分に合った枕を作り、ぐっすり快眠につなげます。
この他、快眠を促すために、すべての周波数の音を同じ強さで混ぜて生成する「ホワイトノイズ」という雑音を使った製品が話題になっています。例えば、Dreameggの「ホワイトノイズマシン D8」は人気のようです。また、好みに応じてアロマの香りを利用するのもよいでしょう。
痛みは我慢しないのが鉄則です。毎日の暮らしの中ではもちろん、知らず知らずのうちに睡眠にも悪影響が及んでいる状態なら、ここで紹介した対策を参考にしてすぐに改善してくださいね。