2022年1月期ドラマで突然起こった俳優の急病による交代劇。白羽の矢が立ったのが杉野遥亮だ。2023年1月期にはフジテレビ月10ドラマ、そしてNHK大河ドラマに出演が決まっており、着実に頭角を現している。そんな彼の“ブレイク前夜”の出来事だったと言えよう。(2022年1月28日配信記事より)
TBSは1月20日、俳優の萩原利久が急性穿孔性虫垂炎のため同月21日に始まったドラマ「妻、小学生になる。」(TBS系)を降板することを発表。代役は杉野遥亮が務めることになった。
同作は村田椰融(むらたやゆう)氏の同名漫画が原作。妻を亡くしてから10年間、失意とともに生きてきた主人公の夫が妻と奇跡の再会を果たすが、なんと生まれ変わって小学生になっていたという物語。萩原は主人公の娘と出会い深く関わっていく愛川蓮司役として出演予定だった。
キャスト交代はドラマの公式サイトで発表され、代役を務めることになった杉野は「愛が伝わるものがどこかある、そんな愛川蓮司を現場で築き上げていきたいですし、演じる醍醐味が味わえる作品になるんじゃないかなと思っています」と意気込みをコメントした。
ネットでは《楽しみにしてたので、とても残念。1日も早いご回復を祈っています》《どれだけ残念に思っていらっしゃるかと思いますが萩原さんはとてもいい俳優さんだから今後も楽しみにしています。身体を治してから頑張ってくださいね》といった萩原をいたわる声が寄せられるのと同時に《お大事に‥‥杉野くん好きだわ》《お大事に! そして杉野くん頑張れ!》など杉野への期待の声も集まった。
「俳優が病気などの理由によって降板し、別の俳優が代役を務めるというのはよくある話ですが、近年は頻発しています。記憶に新しいところでは昨年のドラマ『推しの王子様』(フジテレビ系)で主演を務める予定だった深田恭子が適応障害のため降板、代役を比嘉愛未が務めました。20年にはドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)で清原翔が脳内出血を発症し降板、友人の成田凌が代役を務めました。同年の大河ドラマ『麒麟がくる』では病気ではありませんが、沢尻エリカが逮捕されて川口春奈が代役に選ばれました。
代役を務めた俳優の多くは注目も集まりやすく、その後の人気上昇につながりやすい。実際に川口や成田はその後、主演作を獲得しています。杉野は昨年10月期のドラマ『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』でヒロイン役の杉咲花の相手役を務めて注目されたばかり。今回の代役でさらに人気が高まるのではないでしょうか」(芸能記者)
このチャンスを生かせるか。
(柏原廉)