漫画家・北条司氏の代表作「シティーハンター」がNetflixによって24年に映画化・全世界配信されることが決定。主人公の冴羽リョウ(リョウはけものへんに「寮のうかんむりをとったもの」)は俳優の鈴木亮平が演じることも12月15日、明らかになった。
同漫画は1985年から1991年まで週刊少年ジャンプで連載。東京・新宿を拠点に裏社会で生きる超一流スイーパー(始末屋)でありながら無類の女好きという冴羽とその相棒でツッコミ役でもある牧村香の活躍が描かれた。単行本の累計発行部数は5000万部を突破し、1987年にはアニメ化もされ、最近でも19年にアニメ映画「劇場版シティーハンター 〈新宿プライベート・アイズ〉』が公開され、興行収入15億円超の大ヒットとなった。
これまで実写映画版はいくつかあったが、ジャッキー・チェン主演の香港版をはじめ韓国版、フランス版などいずれも海外の作品であり、日本での実写映画化は今回が初。主演の鈴木は「北条司先生が生み出したこの珠玉の名作を、そして数え切れないほどのファンに愛される冴羽リョウというキャラクターを皆様からお預かりさせていただくことに、非常に大きな責任を感じるとともに、緊張に打ち震えております。やらせていただくと決めた以上、これまでに培った経験の全てを注ぎ込み、誠心誠意向き合わせていただく所存です。大きな愛情と責任を持って、大切にお預かりさせていただきます」と意気込みをコメント。
原作の北条氏もコメントを寄せ「構想約10年(笑)、ようやくクランクインしました。実写化するなら『シティーハンター』好きの方にやってもらいたいなとずっと思っていたなか、鈴木亮平さんが冴羽リョウ役をやられるという企画をいただきました。それから長い時間がかかりましたが、亮平さんの情熱が絶えなかったおかげでようやくこの日を迎えることができました」と相当な時間をかけて企画を温めていたことをうかがわせつつ、「語弊があるかもしれませんが、漫画的な表現にこだわらず、映画的なリアルな面白さを追求してもらえたら嬉しいです」と期待を寄せた。
ネット上では、《ずいぶん昔の鈴木さんのインタビューでいつかやりたい役と言っていた記憶があるので、ご本人の念願が叶って良かったと思う》《鈴木亮平と聞いて、まず安心感ですね》《冴羽は、肉体美もある大きな男性のイメージなので、鈴木さんには期待大です!》など期待の声が続出している。
「通常、漫画の実写化には配役に対して少なからず反発の声があるものですが、今回は批判的なものはほとんどありませんでした。鈴木の体格や雰囲気が原作のイメージに近いだけでなく、何よりも演技力に絶大な信頼があるためでしょう。
実は冴羽を演じる日本人俳優は鈴木が初めてではなく、15年のドラマ『エンジェル・ハート』(日本テレビ系)で上川隆也が演じています。このドラマは『シティーハンター』のパラレルワールド的作品ですが、上川版は雰囲気はもちろん立ち居振る舞いまで原作の冴羽を完全再現し、絶賛されました」(芸能記者)
ネットではまた、《上川隆也は何もかも完璧に冴羽リョウだった》《エンジェル・ハートで冴羽リョウを演じた上川隆也さんは落ち着いた感じから、あの年代の冴羽リョウと似合っていたように思います。演技もよかったですね》《エンジェル・ハートの上川隆也さんはパッと見だけでも冴羽リョウとわかるほど完璧だったと思います。若ければシティハンターでもイケたんですけどね》など当時を思い出す人が続出しているが、鈴木も上川並みの高い評価を勝ち取れるか期待だ。
(柏原廉)