「メンズ地下アイドルグループのメンバーが逮捕」
1月末、こんなニュースがネット上を駆け巡り、世間を騒がせた。
「蒼天」というアイドルグループに所属し、コンセプトカフェでも働いていた男2人が、女子高生相手にみだらな行為をした上、自身との交際をエサに数百万ものカネを貢がせていたというのだから、容疑者には同情の余地もない。
しかし、この騒動でとばっちりを受けたのは、逮捕された男らが所属するグループと全く関係のないメンズ地下アイドルたちだ。
アイドルの多くは、みずからの足で道行く女性にライブのチラシを渡し、宣伝活動に勤しむのだが、このニュースにより、「メン地下は危険」というダークなイメージだけが先行してしまったため、チラシを受け取ってもらいにくくなってしまったそうだ。
街中でイケメンからライブのお誘いをうけただけでも、「お金を使わされる!」と、身構えてしまった女性も多かったのではないだろうか。
本当に、メン地下ライブは危険なのか。
被害に遭った女性と比較的年が近い、20代前半の女性記者が様々なメン地下ライブの現場に実際に参戦してみたところ、衝撃的な光景が待ち受けていたそうで…。
「結論から言いますと、どの現場も報道されていたような『色恋営業』や『無理矢理お金を使わされる』ということはいっさい無かったです。私が参戦したのは、『he1p』という7人組グループと、『REGENE』という4人組グループでしたが、ペアショットチェキが撮影できる特典会でも女性スタッフの方が丁寧に説明してくれましたし、初回だったのでなんとライブもチェキも無料で参加できたんです。イケメンと見つめあって2人きりでお話しできて、スマホで自撮り写真まで撮ってもらえて、恋人気分が味わえた上、お金がかからないなんて、ちょっとトクした気分ですよね。推しメンも決まったので、次からは名前を覚えてもらえるように、自分のお小遣いの範囲内でライブを楽しみたいと思います」
卑劣な行為に及んだ一部のメンバーにより、イメージが悪くなってしまったメンズ地下アイドル。だが、自分なりの楽しみ方を見つければ、危険だと一概には言えないようだ。
(佐藤ちひろ)=写真はイメージ=