主演映画「ある男」で第46回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を獲得した妻夫木聡。石川慶監督の長編映画デビュー作「愚行録」で初タッグを組んで以来、石川監督の才能を感じていたという妻夫木は授賞式に登壇し「(石川)監督のデビュー作だった作品から一緒だから、彼の才能を間近に見ていた自負があるので本当にうれしい」と声を震わせながらボロ泣き。その涙に釣られ泣きした関係者も少なくなかった。
しかし、そんな妻夫木が主演を務めたドラマ「Get Ready!」(TBS系)は、酷評のまま3月12日に終了。ネット上には今でも「どうしてあんなにドラマに妻夫木聡、藤原竜也、鈴木亮平という豪華キャストが出演していたのか」と指摘する声があがっているが、妻夫木らホリプロの人気俳優3人は“犠牲者”と呼んだほうがいいかもしれない。なぜならこの3人が「Get Ready!」に出演したのは、TBS赤坂ACTシアターで“無期限ロングラン上演”が決定している舞台「ハリーポッターと呪いの子」が、TBSとホリプロが手を組んでいるプロジェクトだからなのだ。
「昨年7月に上演がスタートした『ハリーポッターと呪いの子』は、すでに30万人以上の観客動員があったそうで、チケット収入だけでも40億円近い利益が出ているのだとか。妻夫木は初めて脚本を渡された時に難色を示したとささやかれており、その結果、6人もの脚本家がこのドラマを執筆することになったのだとか。妻夫木は、TBSとプロジェクトを進める事務所のために出演を断ることができなかったのではないでしょうか。視聴者と同じく首をひねりながら撮影に臨んでいたのかもしれません」(女性誌記者)
ひとまず、妻夫木には心から「お疲れさまでした」と伝えたい。