SMAP解散の際に最も注目されたメディアといえば、メンバーそれぞれが持つラジオ番組だ。ジャニーズ事務所は昔から所属タレントの話術を磨かせるために、定期的にラジオで話すことを習慣づけている。
「今回の解散で唯一、自分の言葉で話し、それにまつわるハガキを読んだのはTOKYO FMの『木村拓哉のWhtat’s UP SMAP!』。これで彼は、男を上げました」(アイドル誌編集者)
21年続いている番組のなかで、SMAP解散と同じくらい注目されたのが00年に工藤静香と結婚したときだ。緊急記者会見やほかの番組では打ち明けなかった本音をここでのみ口にしている。
そんな同番組内での木村の呼称はなんと「キャプテン」。番組そのものを“船”にたとえているため、木村船長はキャプテン、リスナーを「乗組員」と呼んでいるのだ。
木村に「キャプテン!」という声援の送り方をすると、コアファンだと認定される。そのため、出待ちやコンサートでわざと、そう呼ぶファンが少なくない。
ラジオだけの呼称を定めているのは、滝沢秀明も同じ。ニッポン放送の「滝沢電波城」では、“殿”と呼ばれている。芸能界で殿といえば、たけし軍団総帥のビートたけしが想起されるが、それを踏まえてのあえて設定。ラジオは「城」、滝沢は「殿」なのだ。
ジャニーズラジオは意外とネタの宝庫。チェックしている業界関係者も多いとか。
(北村ともこ)