梅雨時は何だか気分が滅入ってしまい、憂鬱になったりテンションが上がらなかったりイライラしてしまったりすることが多いものです。また、頭痛などの不定愁訴も起こりがち。これにはどのような理由があるのでしょうか。
日本ストレスケアカウンセラー協会理事長である美野田啓二さんの著書「あなたの人生を変える雨の日の過ごし方」(文響社刊)によれば、雨の日に体調が悪くなるのは、副交感神経が優位になるからなんだとか。副交感神経はリラックスしたときに活発になるもので、これが優位なときは、眠くなり、心臓の動きが穏やかになり、お風呂上りのような“ゆったりとした幸福感”があるそうです。
一方で、エネルギッシュに活動したいときや何かを一生懸命やりたいときに優位になるよう働く交感神経の妨げになってしまうこともあり、雨の日にダルさを感じやすいのはそれが理由なんだとか。つまり、交感神経と副交感神経という別方向への働きが同時に生じると身体が混乱し、頭痛をはじめとする不調につながってしまうのだそうです。
対策としては、活動を始める前に交感神経をしっかり刺激し、身体を活動モードに切り替えておくとよいようです。例えば、起床後すぐ寝転がったまま、手足をブルブル動かしたりするのがいいそうですよ。
梅雨時はどうしても室内で過ごす時間が増えますが、どうにかして身体を動かす時間を設けたいもの。散歩や少し汗をかくような軽めの運動もよいといわれていますから、晴れ間がみえたら外にも出てくださいね。