ジャニーズJr.の人気ユニット「美 少年」を巡って騒動が巻き起こっている。メンバーの那須雄登と思われる人物が、楽屋らしき部屋の壁にシュークリームを投げつけている動画が拡散されたもの。
動画自体は数年前のものとされており、シュークリームも動画内で賞味期限切れとしているものの、芸能人の振る舞いとしていただけないものであることは確実。事務所によっては即座に芸能活動の謹慎処分を下しても不思議ではない。
しかも美 少年にとって、今回のタイミングは実によろしくなかった。というもの彼らは8月26日~27日に放送される「24時間テレビ46」(日本テレビ系)にて、愛知・中京テレビのメインパーソナリティーに起用されているからだ。
チャリティを目的とした歴史ある番組で、食べ物を粗末にしながらケラケラ笑っているようなタレントを「番組の顔」として登場させられるのか。たとえ局側が黙認したとしても、食品メーカーや外食産業、スーパーやコンビニといったCMクライアント企業としては、不愉快極まりないに違いないだろう。
「動画が出回って3日目の時点で中京テレビの当該ページに動きはなく、この時点でメインパーソナリティーを交代するのはさすがに困難なのかもしれません。とはいえ制作現場は大混乱しているはず。当該メンバーが目立つような場面は控えるなど、演出面での大幅な修正を余儀なくされそうです」(芸能ライター)
グループを番組の顔として起用する場合、原則的にはメンバー全員を等しく扱うべきだろう。とはいえ視聴者やクライアントからの反応を考えれば、今回の場合は扱いに差がつくのも致し方ないのではないか。
そうなった場合、結果的に出番が急増するメンバーも出てくるのではと予想する向きもあるようだ。
「今回のメインパーソナリティー起用で注目されているのが、唯一の愛知県出身者である浮所飛貴です。もともと『美 少年』と愛知県は縁が薄く、昨年5月にYouTubeのジャニーズJr.チャンネルで公開された動画では“初の名古屋ロケ”と表示していたほど。その動画で浮所は『愛知県出身ということで、本日は僕が進行を務めたいと思います』と、自ら進行役を買って出ていました」(前出・芸能ライター)
しかも浮所は立教大学の法学部に通う現役の大学生。ドラマ「99.9-刑事専門弁護士-」(TBS系)で先輩の松本潤が演じた弁護士に憧れて、法学部に進学したという触れ込みだ。それゆえ遵法精神はメンバー内でも高いとアピールすることもできるだろう。
そうなれば「24時間テレビ」側としても、地元出身の浮所を前面に押し出す形の演出は願ったり叶ったりだ。本来ならメンバー全員を平等に扱うべきところ、まさかの動画拡散を理由に出番に差が付くのか。
そもそも芸能界に限らずエンターテイメントの世界では、誰かの失敗が誰かの成功を呼び込みがち。これで浮所の活躍が増えたとして、それは彼が元から持っていた運なのかもしれない。