芸能界を揺るがせているジャニー喜多川氏の性加害問題。同氏が創業したジャニーズ事務所は消滅し、新たなエージェント会社の社名すら決まっていない。
11月13日にNHKが発表した大晦日の「紅白歌合戦」の出場メンバーに「旧ジャニーズ勢」はゼロ。騒動が収束するにはさらに時間がかかる模様だ。
性加害問題の余波で「ファングッズ」にも批判の声が寄せられる事態に。
「2018年から旧ジャニーズ事務所は、所属タレントをモデルにした『ちびぬい』と呼ばれるぬいぐるみをファン向けの公式グッズとして販売してきたのですが、このグッズまで『ジャニーズ体質の象徴』と猛批判されているんです」(芸能関係者)
問題視されているのは「ちびぬい」の造形。ぬいぐるみの服の下に男性の下腹部の器官まで表現されていることから、喜多川氏の問題と重ね合わせて「性的搾取を軽視している」と指摘されているのだ。
「ちびぬい」は同12日配信のニュースサイトで批判的に取り上げられると再炎上。SNSでは「気にするほうが不自然」「知育人形にも陰部は付いている」といった擁護する意見も少なからず見られる。
性加害問題により物議を醸す「ちびぬい」だが、一方で「プレミア化」も加速の一途のようだ。
「器官の有無は別にして、デザイン自体が可愛らしいこともあり、このグッズは旧ジャニーズグループのファンに大人気でした。ところが、このところの批判を受けて今後同様の商品が販売される可能性が見込めなくなったことで、ネット上で高額転売が横行しているんです。とりわけプレミア化が激しいのがなにわ男子の『ちびぬい』。定価1700円のものですが、大手通販サイトでは商品を21個セットにして38万円で販売されている。実に10倍以上の値付けとなっています」(前出・芸能関係者)
あまりに大きい性加害問題の余波であった。
(塚原真弓)