NHK紅白歌合戦の白組司会者に嵐の相葉雅紀が抜てき。これによりSMAPの紅白出場がなくなったと、SMAPファンを悲しませている。その相葉に対しては「ゴリ押し」や「あの声が生理的にイヤ」といった反対の声も少なくないが、相葉が司会に選ばれたのはある意味当然だったと芸能ライターは推測する。
「33歳の相葉に対して若すぎるという声もありますが、1997年にSMAPの中居正広が初司会を務めたときは25歳でしたから、その反論は当たりません。しかも当時のSMAPは7回目の出場で、今回の嵐も同じ7回目。そう考えると嵐から司会者が出るのは前例通りなのです。ダミ声や、グループ内で最もおちゃらけキャラという点でも二人は似ていますし、相葉の登場はむしろ順当と言えるほどですよ」
一方で、かつての中居と今年の相葉では、大きく異なる条件もある。それが理由で、相葉はババ抜きのババを掴ませられたと指摘する声もあるのだ。芸能ライターが続ける。
「SMAPの場合、先輩グループの光GENJIや少年隊は1993年が最後の出場だったため、紅白では彼らがジャニーズのトップとして君臨していました。それが今年は、大晦日時点でSMAPはまだ現役ですから、嵐・相葉は先輩を差し置いて司会を務めることになってしまいます。これでSMAPが出場しなかったら『嵐がSMAPを追い出した』形になるため、SMAPファンの怨嗟が相葉に向かう可能性は大。相葉は損な役回りを押し付けられる形になったと言えそうです」
嵐のメンバーを見渡せば、司会向きと言えるのは相葉と櫻井翔の二人だけ。しかし櫻井は「NEWS ZERO」(日本テレビ系)でのキャスターのイメージが強く、紅白の顔としては使いづらいのも事実だ。そんな消去法で選ばれた相葉は運がいいのか悪いのか。ともあれ大過なく務めあげることを祈りたい。
(白根麻子)