女優の広瀬アリスが12月15日に「A-Studio +」(TBS系)に出演。ブレイクのきっかけとなった2017年の朝ドラ「わろてんか」(NHK)を振り返った。
「わろてんか」のヒロイン藤岡てん(葵わかな)は、吉本興業の創業者・吉本せいがモデル。広瀬アリスが演じたのが、てんの夫で藤吉に恋する娘義太夫の秦野リリコ役。漫才コンビ「ミス・リリコ アンド シロー」として一世を風靡する大事な役どころを演じている。
「ヒロインオーディションを受けた広瀬ですが、最終のカメラテストまで残ったものの、全然返事がなかったため半ばあきらめていたところ、リリコ役のオファーが舞い込んできたとのこと。しかし当時の制作統括がホン読みの段階から、広瀬のことを『すごいパンチのある面白い女の子だな』と、リリコ役は広瀬のハマり役だと確信していたと聞かされ、『えっ! 初めて知った!』と驚いていました」(芸能ライター)
実は広瀬は「あの役をやって、もう流れが変わらなかったらやめようと思ってたので。この業界」と引退も考えていたと告白。さらに「こんなにも長い時間向き合ったこともなかったですし、身を削ってやった」とも話している。
「リリコ役で見せたコメディエンヌの才能を高く評価され、翌年にはドラマ『探偵が早すぎる』(日本テレビ系)で滝藤賢一とW主演。その後も月9ドラマ『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』(フジテレビ系)、ドラマ『七人の秘書』(テレビ朝日系)などの人気ドラマにも出演。昨年のドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』(フジ系)、今クールにはドラマ『マイ・セカンド・アオハル』(TBS系)で主演を務めるなど大活躍です」(女性誌記者)
そんな広瀬のコメディエンヌとしての才能を、いち早く見抜いた大物俳優がいるという。
「それが、大御所俳優の西田敏行です。広瀬は2015年から始まったドラマ『釣りバカ日誌~新入社員・浜崎伝助~』(テレビ東京系)シリーズで、ヒロインのみちこ役を熱演。この作品で共演した西田に、『アリスちゃんってコメディエンヌだよね』と言われたとコメント。これにはMCの笑福亭鶴瓶も『西田さんに言われたら、そらほんまもんや』と納得していました」(前出・芸能ライター)
21歳の広瀬アリスをコメディエンヌと認めた大御所の眼力。さすがである。
(窪田史朗)