現在の映像業界を支える役者が数多く出演していたことで知られる2000年放送のドラマ「六番目の小夜子」(NHK)。2021年7月31日から8月2日の深夜に再放送され、ドラマ好きから大歓声が起きたが、見逃した人々からは「もっと大々的に再放送の情報を教えてほしかった」と恨み節ともとれる声が、今でもあるようだ。
そんな声が再燃した原因は、「おしゃれクリップ」(日本テレビ系)に「六番目の小夜子」で共演していた山崎育三郎、勝地涼、山田孝之が出演したことにある。同番組のMCである山崎、ゲストで勝地が出演、さらに山田がサプライズ出演したのは、さる3月24日放送回だった。
3人は「六番目の小夜子」での共演をきっかけに交遊が始まり現在に至ることを明かし、ドラマのシーン映像も数回オンエアされたことから「今こそ通して再放送が見たい」という声があがっているのだ。
恩田陸氏による同名小説が原作のドラマ「六番目の小夜子」は、原作の核はそのままながら、舞台を高校から中学校に変更。オリジナルキャラも登場させ、原作とはひと味違った名作ジュブナイルドラマになっている。山崎、勝地、山田だけでなく、鈴木杏、栗山千明、松本まりかのほかにも、現在は芸能界から姿を消した、当時の人気読者モデルやグラドルなども数多く出演していた。
「この日『おしゃれクリップ』で勝地は『まず(「六番目の小夜子」は自身の)デビュー作でさ。鈴木杏ちゃんかわいくてさ。栗山千明ちゃんも松本まりかちゃんも、出てた子みんなかわいいじゃん。“みんな好きじゃん!”ってオレはなっちゃうの』と、当時を述懐。惚れっぽかったことを明かしても笑える方向に持っていけるのは、ひとえに13年上半期放送のNHK朝ドラ『あまちゃん』第128話で演じた前髪クネ男ことチャラついたアイドルTOSHIYAの好演があったからではないでしょうか」(女性誌記者)
勝地、山田、小栗旬が3人だけピンポイントで呼ばれてオーディションを受けた時には、3回すべて山田が合格。「山田に嫉妬していた」と勝地が明かすと「小栗くんも同じこと言ってた」と山田が返すシーンなど、これまでに聞いたことがないエピソードが次々と明かされ、見応えがあったこの日の「おしゃれクリップ」。「六番目の小夜子」と同じく、この“神回”の再放送を望まれる日がやって来そうなほどの充実内容なのであった。