天然キャラに見えて実は芯が強い?そんな印象を視聴者に強く抱かせたのは、毎年春になると必ず事務所と給料の交渉に臨むというタレントの重盛さと美だ。
さる4月17日に放送された「バラいろダンディ」(TOKYO MX)。ドジャース・大谷翔平が自らの銀行口座に3年間アクセスせず、ほぼ放置状態だったとの報道を紹介した時のことだ。番組MCのふかわりょうから「ちゃんとチェックしてますか?」と、口座確認の頻度を尋ねられた重盛は「年に1回だけちゃんと12カ月、事務所から給料が振り込まれているかを確認して確定申告します」と答えた。
どうやら毎年4月になると、重盛と事務所の激しいバトルが展開されるようで「4月が給料交渉月で。そこでバッチバチにやり合って、お互いにボロボロになって5月から頑張る感じです」と、もはやルーティン化していると説明。重盛いわく「言わないと、向こうから(金額を)上げることはないんですよ」とのことで、「社長に電話する前には“何を言う”、“こういう交渉をする”っていうリハーサルを1人で何回もやります」と、入念な準備をしてから交渉に臨むのだという。
「かねてより事務所からの給料制に対する不満を漏らしてきた重盛は、昨年7月に出演した『上沼・高田のクギズケ!』(読売テレビ)では、自身のギャラについて『深夜番組は3000円、ゴールデンなら3万円って聞いてた』と明かし、その額が反映されての給料と認識していたようでしたが、インスタグラムを通して直接仕事の依頼を受けるようになると、1回分の撮影ギャラが『自分の年収より高かった』とぶっちゃけています。『バッチバチ』な交渉はもしかしたら、そうした発言と関係があるのかもしれませんね。ネットでは、天然なおバカキャラとして知られる重盛がしっかりと事務所トップと強気にギャラ交渉を挑んでいるとの事実に対し『めちゃくちゃ好感度上がった!!』『ちゃんと交渉できるの偉い』『本来なら雇用主と従業員はそうあるべき』など、意外だとするリアクションが寄せられています」(テレビ誌ライター)
過去には「気になる洋服をタダでゲットする方法」として、アパレルブランドのインスタに自身の公式アカウントから「いいね」を押しまくり、贈呈を狙うという戦略を明かしたこともある重盛。“おバカキャラ”はとっくに卒業し、今では巧みな処世術を見せるしたたかさで、芸能界に生き残っているのかもしれない。
(木村慎吾)