男性アイドルグループ・Snow Manのメンバーが、ドラマや映画で大活躍している。今年の夏ドラマでは、月9作品「海のはじまり」(フジテレビ系)で主演を務める目黒蓮をはじめ、渡辺翔太は9月14日に最終回を迎える「青島くんはいじわる」(テレビ朝日系)で中村アンとW主演。また、向井康二は「マウンテンドクター」(フジ系)、阿部亮平は「GO HOME~警視庁身元不明人相談室~」(日本テレビ系)に出演中。さらに、映画ではラウールが「赤羽骨子のボディガード」で主演を務め、もう一人、佐久間大介が、なにわ男子・大西流星が主演を務める公開中の映画「恋を知らない僕たちは」にシークレットゲストとして、出演している。
9人中6人である。なぜ、ここまでSnow Manメンバーが人気なのか、民放キー局の編成担当が言う。
「男性アイドルグループの中で人気が頭一つ抜けていますね。とにかく民放が欲しい、若年層がターゲットのコア視聴率を持っているとされ、各局で奪い合い状態。事実、目黒さんやラウールさんらが参加した『FNS27時間テレビ』もコア視聴率が良かった。結果、主演作品はもちろん、脇役でもいいのでメンバーを起用したいプロデューサーが数多くいるんです」
まるで一時期のSMAPや嵐のような業界人気ぶりだが、テレビ関係者の間では、演技に対して厳しい意見の人もいるとか。
「阿部と向井は出演シーンも多く重要な脇役ですが、個性を生かしきれず、誰が演じても良かったんじゃないかと思わせます。主演を務める渡辺も、“イケメンでクール”キャラとはいえ、演技はやや平板な印象です」(民放関係者)
主演映画が大ヒット中と取り沙汰されているラウールについては、実際に映画を視聴したネットニュース編集者がこう話す。
「『赤羽骨子の―』はラブコメ作品ですが、ラウールが演じた不良高校生・威吹荒邦は、コミカルとシリアスが入り交じる難しい役。実際、演技は一本調子で感情の表現も大げさで、正直、俳優経験が少ない彼には重荷な役だった気がします。アクションシーンは運動神経の良さで魅せましたが、ラウールでなければいけない役ではなかった。『今日から俺は!!』(日本テレビ系)でコミカルなヤンキーを演じた賀来賢人や伊藤健太郎のように強烈な個性を期待していたんですが…。大手の映画レビューサイトでは、Snow Manファン以外からは、辛辣な意見も目立ちます」
一方、注目されているのは目黒と意外にも宮舘涼太だという。
「目黒は『海のはじまり』の演技も申し分なく、優柔不断ながらやさしい性格の主人公を丁寧に演じていて、自然な演技ができる俳優として、今後はキムタク超えも期待されています。宮舘は出演作こそ少ないですが、今年初めに放送された『大奥』(フジ系)でしっかりとした演技を見せていた。昨年は歌舞伎公演の『SANEMORI』に参加して高評価も得ています。この2人に比べると他のメンバーはまだ粗さが見え、今後は出演作品をしっかり選び、俳優としてのキャリアを積んでいく必要があると思います」(前出・民放関係者)
はたしてSnow Manは、全メンバーが演技でも評価を受けたSMAPや嵐のように、ドラマや映画で活躍することができるのだろうか?
(渡邊伸明)