会社や趣味の集まりなどで、苦手な人や嫌いな人っていませんか? 人間ですから、どうしても相性の悪い人がいるのは仕方がありません。でも、できればそういう人はいない方が楽しい時間を過ごせますよね。そこで今回は、苦手な人をなくす方法について詳しく解説していきましょう。
■嫌いな人には親切にするとよい!?
あなたは、苦手な人や嫌いな人がいるときにどんな態度を取りますか? ほとんどの人が、その人を避けたりあまり関わらないようにしたりすると思います。ですが、実は嫌いな相手にこそ親切な態度で接すると、自分の気持ちが肯定的になって苦手という感覚が減ることが分かっているんです。これを「ベンジャミン・フランクリン効果」と呼びます。
■ベンジャミン・フランクリン効果はなぜ起こる?
では、なぜ自分が苦手だと思っていた人に肯定的になれるのでしょうか。それは、「認知的不協和」という心理と関りがあります。
認知的不協和とは、「人は自分の考えと行動に矛盾した点があると、行動や態度を変えようとする」というものです。つまり、自分が嫌っている相手に対して自分が親切に振舞うと、自分の中で気持ちと行動にズレが生じます。これを解消するために、人は「自分はこの人のことを嫌いではなかった」と認知を書き換えてしまうのです。
なんだか自分で自分を騙しているようで変な感じがしますよね。ですが、仕事の関係上どうしてもお付き合いをしなければならない相手とは、このように自分を騙してでも気分よくいられる方がよいと思いませんか?
■逆もまた然り!?
このベンジャミン・フランクリン効果は逆にも働きます。つまり、あなたのことを嫌っている人に何か頼みごとをして叶えてもらうと、相手があなたを嫌いではなくなるということです。
苦手な人をなくす方法、いかがでしたか? 会社内などに苦手な人がいる場合は、ぜひ試してみてくださいね。
大山奏(おおやまかなで) 大学で心理学を専攻し心理カウンセリングを学ぶ。心理学を恋愛やライフスタイルに応用して楽しむ方法をいつも考えている。アロマテラピスト、カラーセラピスト、整体師でもある。多くの媒体で恋愛コラム、ハウツーを執筆中。