「ついにやってきました! 2年ぶりの大型ワンマンステージ、パワーアップしてます!」
メンバーの翌桧ダンク冬雪(あすなろだんくふゆゆき)が高らかに叫ぶと、会場が沸き立つ歓声に包まれた。エンタメ系ロックバンド「ジュリアナの祟り」が6月17日、東京・国立代々木競技場第二体育館で「ジュリアナの祟り 蕪木バースデーワンマン 令和版 風雲!バブル城~ジュリアナの祟り10周年スペシャル☆~FINAL 蕪木城編」を開催。2年ぶりとなる大型ワンマンは、メインボーカル・蕪木蓮(かぶらぎれん)の“100歳バースデー”を祝うスペシャル公演となった。
実は、蕪木はただのアーティストではない。中臣鎌足の末裔であり、現役の神主という異色の肩書を持つ“神職ボーカル”なのだ。今回のライブは、そんな蕪木らしく“神社”をコンセプトに構成。エントランスには鳥居、拝殿、奉納旗が並び、ステージもグッズも“神社づくし”という徹底ぶりだ。
「実際、神主の自分がどこまでやっていいの!?って、すっごく迷っちゃって(笑)」(蕪木)
とはいえ、神聖さすら感じさせる空間に仕上がったステージは、観客とのコール&レスポンスで天を突き抜けるほどの一体感に。まさに“神降臨”の瞬間だった。
後半では、ドラム担当でリーダーの江夏亜祐(えなつあゆ)が、「国民的コミックバンドを目指して頑張りますので、応援よろしくお願い申し上げます!」と挨拶。「まかせとけーっ!」という観客からの“全力レス”が返ってくるという、胸アツなエンディングとなった。
「ジュリアナの祟り」は2015年、某バラエティー番組でビートたけしが命名したことで誕生した5人組。キャッチーすぎる中毒性で、ライブを重ねるごとに中毒者(ファン)が続出中だ。次なるステージでも、彼らがどんな“神技”を見せてくれるのか、要注目だ。