オダギリジョーが自身の監督作ヒットを願うも…ランキング圏内も超困難な“やむを得ない”理由
9月26日公開の最新作「THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE」で脚本・監督・編集・出演を担ったオダギリジョーが、“ヒットしないとヤバい”理由を切実に訴えている。
公開2日後の9月28日、ラジオ番組「爆笑問題の日曜サンデー」(TBSラジオ)にゲスト出演したオダギリ。パーソナリティの爆笑問題(太田光、田中裕二)から最新作についての話題を振られると、「今の段階で2億円赤字なんです、製作費」と早くも“足が出ている“状況だとぶっちゃける。
オダギリは続けて「ちょっとだけヒットしてくれないと、赤字を作った監督として、たぶん一生撮らせてもらえない。これが最後になります」とし、興行面での失敗が今後の監督キャリアに大きな影響を与えるリスクを懸念。すると、これに太田は「この時期って、『鬼滅(の刃)』が全部取っちゃうんだよな。だから映画的にはな…。あと『国宝』。『チェンソーマン』とか…」と他のヒット作により「オリバーな犬」が押しやられてしまう可能性を心配している。
「現在、日本映画界は空前の盛り上がりを見せており、6月公開の『国宝』が異例の超ロングランヒットを記録し、ついに興収150億円を突破。邦画実写の歴代最高記録に迫る中、『鬼滅の刃 無限城編 第一章 猗窩座再来』に至っては、公開73日目にして350億円の興収を記録しています。ただでさえ、この2作品が複数のシアター上映回をジャックする中、19日には『チェンソーマン レゼ篇』が封切られ、『鬼滅の刃』を抑えて首位に。他にも根強いファンを抱えるアクション大作『沈黙の艦隊 北極海大海戦』や、二宮和也主演の『8番出口』も邦画実写としては大ヒットとなる興収40億円超えを果たすなど、現在のトップ10には超話題作がひしめき合い、ランキング圏内に入ることさえ至難の業です。実際、妻夫木聡や広瀬すずらが出演した『宝島』も、製作費25億円を投じながら、初登場7位と大苦戦。上記のヒット作にシアターと話題を独占された影響もあって、上映回数が半減し、最終的な興収は5〜6億円に留まると懸念されています。この現状を考えると、オダギリの『オリバーは犬』は、トップ10に食い込むことは難しいでしょうね」(テレビ誌ライター)
そんな異例の環境要因を考えれば、ヒットしなくてもそこまで深刻にならなくてもよいという考え方もできるかも…。
(木村慎吾)
