女優の香里奈主演ドラマ「嫌われる勇気」(フジテレビ系)の最終回が3月16日放送され、平均視聴率は5.7%、全話の視聴率も同じだった。ゴールデンタイムのドラマとしては、惨敗と言っていい数字だ。
その敗因はどこにあるのか、テレビ誌のライターに聞いた。
「このドラマの原案は、岸見一郎氏と古賀史健氏の共著による同名の“アドラー心理学”を解説した本で、2015年ビジネス書ランキングで1位になりました。どんなドラマになるか期待されたのですが、日本アドラー心理学会から『ドラマのアドラー心理学理解は日本及び世界のアドラー心理学における一般的な理解とはかなり異なっている』とクレームが入るほど、原案本と解釈が違っていた。1話1話の謎解きは面白かったのに残念です。原案本を出さずに、独自の解釈としたなら、視聴者は納得できたかもしれません」
しかし、芸能記者は「敗因は香里奈」ときっぱり。
「これまで香里奈が高視聴率を取ったのは、11年にフジの月9で初主演した『私が恋愛できない理由』の16%のみ。08年のドラマ初主演『だいすき!!』(TBS系)は11.5%、同年の『Real Clothes』は9.96%。15年の『結婚式の前日に』(共にフジ系)は5.57%。つまり代表作もなく、数字の取れない女優なんです。ただ今作で気になったのは、回を増すごとに頬がこけるほど痩せたことですかね。ストーリーとリンクしていて違和感はなかったが、視聴率があまりにも悪くて、精神的に追い詰められたのが原因ではといった声も聞こえます」
主演女優は張るけれども、結局、代表作はないまま‥‥。藤原紀香路線まっしぐらのようだ。