エッセイストの阿川佐和子が5月17日、69歳の元大学教授と結婚したことを明らかにした。18日発売の週刊文春には独占手記を寄稿し、夫との出会いから結婚までをつまびらかにしている。そんな阿川の結婚について女性誌のライターはこう語る。
「阿川は美人で頭がよく、それでいてフェミニストでもないことから、多くの未婚女性から絶大な支持を受けていました。それゆえ今回の結婚に落胆するファンが多いかと思いきや、『素晴らしい結婚だね』と絶賛する声が多いのです。とくに高齢の未婚女性からは『これぞ究極の終活』と感心する声もあがっています」
昨年末には写真週刊誌に結婚間近と報じられたが、その際に夫は取材に対して「ワシらには将来はありません。残るは互いの介護だけです」と応じたという。また阿川自身も手記の中で「私たち自身が『喪中』の対象になるのもさして遠い将来ではないでしょう」と語っている。これらのセリフについて女性誌のライターが続ける。
「これはまさに『終活婚』の理想形ではないでしょうか。60歳を過ぎて自らの行く末を案じつつ、相手のこともおもんぱかっている様子が感じられます。しかも夫は結婚を決めた際、阿川家の兄弟に挨拶することを提案。二人だけで勝手に結婚しないという姿勢は、『残された家族に迷惑をかけない』という終活の基本を踏まえています」
終活婚に憧れる高齢者には世間体を考えて踏み出せない例も少なくないという。そんな人たちにとって阿川の結婚は、背中を後押しする大きなきっかけになりそうだ。
(白根麻子)