デザインや付録に凝ったものも
一口に「終活ノート」といってもいろいろな種類があります。ネットでちょっと検索すれば山ほど出てきます。とくに有料のものは心をくすぐるキャッチコピーが多く、
・葬祭の専門家監修
・少しずつ書いていける
・自分史年表付き
・遺影を記録しておけるCD付き
・表紙が可愛い
などなど、魅力的な言葉が誘われます。これらは製本もしっかりしていて、手元に長く置きたくなるデザインなど、長期保存を考えた作りになっているのがウリです。
アンケートに答えれば書きあがる
一方、無料で提供されているものも多数あります。とくにネット世代を意識してか、ホームページからダウンロードできる終活ノートもあります。詳細な解説ビデオが付いているなど、親切丁寧なものも。ネットを閲覧するついでに、ちょっとのぞいてみるものいいですね。
無料配布の中でも近年増えているのが、自治体が住民向けに提供する書式です。自治体によってオリジナルの体裁になっていますが、アンケートに答えていくように記述していけば、自分の意思を伝えられるようにできています。これらは役所での配布や、ホームページからのダウンロード、両方に対応していることが多い。
なお、自治体発行のものはデザイン的にちょっと…と感じるかもしれませんが、地域密着型終活ノートの利点もあります。つまり、高齢、介護などのキーワードに関連する役所内の担当部署の連絡先があらかじめ書かれているものが多いので、書いているうちに相談したくなったら、そこに電話できるわけです。
介護が必要になったときのノート
終活に関連する他のノートとして、介護関連のノートも存在します。これは自分が介護が必要になった時に備えて書いておくもので、たとえば新潟市の西区社会福祉協議会では「介護が必要になったときに見るノート よろしくね」を有料(1冊300円)で発行しています。ホームページからPDF版のダウンロードも可能なので、興味のある方は検索してみてはいかがでしょう? 一度メモ書き程度に書いてみるだけで、自身の将来の介護問題を考えるよいきっかけになるはずです。