窪田正孝主演ドラマ「僕たちがやりました」(フジテレビ系)が7月18日スタートし、平均視聴率は7.9%だった。
物語は、何事も“そこそこ”に生きることを信条とする主人公・トビオは、自分たちの高校の向かいにあるヤンキー校の不良から仲間が暴力を受ける。そこで、“そこそこ”の復讐を企てるのだが、それが大事件に発展してしまう。
原作は金城宗幸氏、画は荒木光氏による漫画なのだが、青少年の性に対するストレートな感情や過激な暴力シーンがふんだんに盛り込まれている。そのようなシーンは、ドラマでもかなり忠実に描かれていた。
視聴者からは放送前から「これ下ネタばかりだから注意」「下ネタ嫌なら見ない方がいいよ」など、注意喚起がなされるほどだった。知らずに見た視聴者は「家族と見てると気まずくなる作品」「親とは見づらい」「9時に流していいドラマじゃない」など、親から目線でも子供目線でも家族で見るにははばかられる内容だった。
原作を読んでいたテレビ誌のライターは「これがドラマ化されると発表されたときから“ウソだろ”って思っていた」という。
「放送を見て驚きました。性的な描写も暴力シーンも、かなり原作に忠実です。映画ならわかりますが、テレビで、しかも夜9時台の内容じゃない。フジはずいぶんと思い切ったことをしましたよね」
フジテレビの挑戦か、はたまた迷走なのか?