有名芸能人には多くのジンクス、都市伝説がついて回るもの。ジャニーズタレントも例外ではない。実はジャニーズタレントの間では、あるシングルCDのプロモーションビデオ(PV)に出演したJr.はデビューできるというジンクスが存在している。事情に詳しいアイドル雑誌の編集者に聞いた。
「『青春アミーゴ』ですね。KAT-TUNの亀梨和也と山下智久がW主演を務めた連ドラ『野ブタ。をプロデュース』(日本テレビ系)の主題歌で、2005年にリリースされています。名義はドラマの役名である“修二と彰”で、デビューCDとしては異例の162万枚以上を売り上げた大ヒットソング。12年前の当時はCDにDVDなどの特典を付けることが少なかったためPVは貴重。ここでバックダンサーを務めたJr.が、どんどん歌手デビューしているんです」
Hey!Say!JUMPの山田涼介がそのひとり。PVではさほど目立っていないが、JUMP結成後は不動のセンターをキープしている。亀梨と山下のあいだという最高のポジションで映りこんでいるのは、同じくJUMPの中島裕翔。彼はドラマ本編にも、亀梨演じる修二の弟役で出演している。
「Kis-My-Ft2からは北山宏光、藤ヶ谷太輔、千賀健永、二階堂高嗣の4人がバックダンサーを務めました。デビューできたのはこの6年後(2011年)なので、かなり遅咲きです。同じく、長い下積みを経てようやく世に出られたのは、A.B.C-Z(当時はA.B.C)の塚田僚一。PVでは自慢のアクロバットを披露しています。ちなみに塚田も藤ヶ谷も、亀梨と同期の1998年入所。2人はデビューまでにおよそ13年もかかっていることから、亀梨がいかにエリートだったかがわかります」(前出・アイドル雑誌編集者)
ジャニーズCD売り上げランキングで、歴代4位につける『青春アミーゴ』。この楽曲の裏では、非情な同期格差も生じていたのだ。
(北村ともこ)