アーティストの西野カナが9月23、24日に東京ドームで単独ライブを開催。8月26、27日の京セラドーム大阪と合わせて、平成生まれのソロ女性アーティストとしては初となるドーム公演を成功させた。
「京セラドームでは上段スタンドの一部を潰していたようですが、それでもアリーナや下段スタンドはほぼ満員に。東京ドームのほうは公演直前までチケットが完売しなかったものの、こちらもふたを開ければ満員と言っても差し支えないほどの集客となりました。チケット代も7800円とそれなりの値段でしたし、今回のドーム公演は大成功だと言ってもいいでしょう」(音楽ライター)
デビュー10年目にしての初ドームは、トップアーティストとしてはむしろ遅いほうかもしれない。しかし今回の公演が時代の転換点を示すのではという声もあるようだ。音楽ライターが続ける。
「東京ドームでの女性ソロ公演は12年のYUKI(JUDY AND MARY)以来、のべ10人目となりました。この10人のなかで渡辺美里や矢井田瞳らにはもう一度ドーム公演をできるパワーはなく、今後もドームのステージに立てる可能性があるのは安室奈美恵と、活躍するフィールドの異なる水樹奈々くらい。浜崎あゆみや倖田來未には正直なところ、いまドームを満席する集客力があるとは考えづらいのが実情です」
声や膝の衰えが指摘される浜崎と、来年には引退する安室。そんなかつての二大歌姫が幕引きし、代わりにまだ28歳と若い西野が女性ソロシンガーの「一強時代」を築くのかもしれない。
(白根麻子)