ランチを終えてデスクに戻り、仕事を再開してしばらくすると、襲いかかってくるのは猛烈な睡魔。
こうなるともう大変、仕事の効率は下がってしまうし、眠気を我慢しながらの仕事はミスを誘発しかねません。だからと言って堂々とひと眠りするというワケにもいきませんよね。
そこで、なぜこの現象が起きるのか、それを防ぐ方法はあるのかを考えてみましょう。
「まず、食後の眠気は血液中の糖質の量、つまり血糖値が関係しています。食事をして血糖値が上がると、膵臓からインスリンというホルモンが分泌され、糖を体内に取り入れて血糖値を下げる働きをします。これは筋肉や臓器が活動するためのエネルギーを供給するための正常な生理作用です。
ところが、この反応が起こるとオレキシンという脳を覚醒させるホルモンの分泌量が少なくなり、そのため急激に眠気が襲ってくるというのが、最近の研究での有力な説なんです。少し前は消化や吸収のために血流が胃腸に集中して、脳への供給が減るからだと考えられていましたが、実際はそれほど脳への血流低下は起こっていないことがわかっています」(健康雑誌ライター)
また、血糖値が上がってインスリンが大量に分泌されると、一気に血糖値が下がることになり、一時的に低血糖と同じ状態になります。すると今度は、体が脳を休ませようと働きかけ、同じく眠気を感じることになるのだそうです。
まさに食後の眠気の原因は、この血糖値の急激な乱高下にあるんです。特に炭水化物が多い食事を摂ってしまうことは、最も大きな要因となるんです。
では、食後に襲ってくる睡魔を予防するにはいったいどうすればいいのでしょうか。その対処法をまとめてみました。
1.極端な空腹時間を作らない
2.炭水化物を少なめにする
3.野菜やたんぱく質の割合を増やして、それから食べる
4.早食い、まとめ食いをしない
特に昼食後に大事な仕事をしなければいけない日などは、パスタやうどん、カレーライスなどは避けるようにしたほうがいいですね。サンドイッチや惣菜パンだけというのも、やめておいたほうが無難です。できれば、定食屋さんでご飯を少なめにして、野菜から食べるようにしたほうがいいということです。
また、この食べ方なら糖質を多く取り込んで、体脂肪を溜め込むことも少なくなります。そう、これこそがダイエットにもつながる食べ方なのです。
さあ、明日のランチからさっそく実践してみましょう!