バラエティ番組を主戦場にしているお笑い芸人が、ジャニーズタレントと共演するとき、微妙にテンションが高くなることが多いのをご存知だろうか。例えばアンジャッシュの児嶋一哉。驚くのがその理由だ。お笑い事情に詳しいジャーナリストはこう解説する。
「今でこそ“渡部(建)じゃないほう”や“大島さん”などとイジられる児嶋ですが、結成した93年は2人してイケメン扱いだったんです。若手時代は“スタイリッシュなコント職人”というキャッチフレーズがつけられ、お笑い雑誌に登場すると、売り上げが伸びるとの逸話もありました。児嶋本人も容姿に自信があったようで、10代の頃には2回もジャニーズ事務所に履歴書を送っているんです」
ところが当然、ジャニーズから音沙汰なしという結果に終わっている。しかし本人は、「まだ通知が来てない」と、落選した現実を受け止めていないとか。
「意外なのは、宮川大輔。決してハンサムではない彼も実は、ジャニーズアイドルを目指していたんです。中学生時代、バク転ができないと入れないと思っていたので、毎日練習をしていたらしい。よくよく考えると、大輔が憧れていたSMAPのうち中居正広、香取慎吾、稲垣吾郎もバク転ができないんですけどね」(前出・お笑いジャーナリスト)
元来、運動神経が良かった宮川。アイドルを断念して吉本の芸人になると、雨上がり決死隊、ナインティナインほか同世代とアイドルダンスユニット・吉本印天然素材に抜てき。モーニング娘。、AKB48を一流アイドルにした有名振付師・夏まゆみの指導のもと訓練を積んだ。その下地が現在「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)の“お祭り男”で見せる身体能力の高さにつながっている。ジャニーズアイドルにはなり損ねたが、児嶋、宮川はともに芸人として、立派に花開いた。
(北村ともこ)