2月11日、練習拠点のトロントから平昌五輪が開かれている韓国に入ったフィギュアスケートの羽生結弦選手。GPシリーズNHK大会以来の“生Yuzu”に、日本のみならず各国のメディアが殺到した。
「久しぶりの羽生選手は、少し頬がこけた印象でした。ファンの間では“やつれた”という見方も多く、体力は大丈夫なのだろうかと心配する声も出ています」(女性誌記者)
フィギュアスケートは、4分半のフリーの曲を滑りきるのに1500メートルの全力疾走と同じくらいの運動量が必要だといわれる。羽生選手もジュニアから上がってきた1年目は演技後半に体力不足を露呈する光景がよく見られたものだ。だが、今回のやせ方はマイナスではない、と別のスポーツライターが言う。
「解説者の佐野稔氏は、五輪に向けてトレーニングを積み、しぼってきたからこその“やせ”だと分析しています。ケガをして動けないと体重は増えてしまうが、あのやせ方はトレーニングがしっかりできている証拠だというのです。また、羽生選手の場合、右足首の靭帯損傷からの復帰ですから、少しでも体重を軽くして、ジャンプの際にかかる負担を減らそうということではないでしょうか。体力はそのまま残しつつ、体重を少しでも落とすことで跳びやすい体を作っているとも考えられます」
短期間でケガから第一線へ復帰するには、ひとかたならぬ苦労と努力があったことだろう。ぜひとも自身が満足できる演技を披露してほしい。
(芝公子)