主演ドラマ「家族の旅路 家族を殺された男と殺した男」(フジテレビ系)で青年弁護士を熱演したの滝沢秀明。現在は毎年恒例のミュージカル「滝沢歌舞伎2018」に全力投球中だ。今年は初の名古屋公演があり、例年以上のロングランとなる。
「前身の『滝沢演舞城』から数えて12年。この間、ヒヤリとする事故が2度ありました」
と言うのはエンタメ誌のライターだ。「タッキーは10年から、演出も担当しています。同年は森光子さん主演の『新春人生革命』、自身が主演した『新春滝沢革命』に続いて、滝沢歌舞伎は3本目の舞台。しかも、滝沢革命からわずか2カ月後に幕が開いたため、超過密スケジュールでした。その影響もあってか、最終リハーサルの殺陣のシーンで、接触によって右の眉毛とこめかみの間を12ミリも切ってしまう大怪我を負っています。大流血の末、3~4針も縫いました」(前出・エンタメ誌ライター)
構成、美術、映像、照明&衣装プラン、配役などのすべてを担った滝沢。もはや、総合演出家の域だ。この4年前にはさらなる惨事に見舞われた。
「06年3月22日の夜公演の開始から30分ほど経ったころ、火を使った演出の途中で、舞台に白煙があがったんです。お客さんはドライアイスの演出だと思ったそうですが、しばらくすると、『機材トラブルが発生しましたので、安全のために外に出てください』と場内アナウンスがありました。およそ1400人のお客さんと200人のスタッフが場外へ避難。消防隊員が到着したころはスプリンクラーが作動していたため、大事に至りませんでしたが、お客さんのなかには喉に痛みを感じた人もいたとか」(前出・エンタメ誌ライター)
原因は、花火の火の粉が地下2階の大道具へ引火したこと。やむをえず上演中止の決断を下している。今年の滝沢歌舞伎は、ケガもトラブルもなく千秋楽を迎えられることを願うばかりだ。
(北村ともこ)