4月28日、29日と2日間に渡って幕張メッセ(千葉)で行われる「ニコニコ超会議」の「超音楽祭2018」に、演歌歌手の小林幸子が参加する。小林がこのイベントに出演するのは3年連続。堂々の常連アーティストだ。
「2016年の『ニコニコ超会議』では、前年に小林が『NHK紅白歌合戦』で着た衣装に乗って、写真を撮ることのできる『小林幸子 Ishow the Ride』という企画が開催され、なんと整理券が30分で完売するほどの人気ぶりでした」(イベント関係者)
小林が「超音楽祭」の常連になったのには、ある理由がある。
「小林は、2014年に東京ビッグサイトで行われた『コミックマーケット86』に参加。サークル『5884組(コバヤシグミ)』として人気ボーカロイドの楽曲を収録したCD『さちさちにしてあげる♪』を手売り販売。彼女のブースには長蛇の列ができ、なんと1500枚のCDを完売する快挙を成し遂げました」(音楽関係者)
小林がステージで着る豪華な衣装(セット)がゲームの“ラスボス”のようだとゲームユーザーの間で話題になったのは数年前のこと。2013年大晦日から翌2014年の元日には、ニコニコ生放送で「ラスボス小林幸子による年越しライブ&カウントダウン」が配信され、以来ニコニコ動画と小林は切っても切れない関係にある。
「小林は、2012年に大手レコード会社・日本コロムビアとの契約を解除。『サチコ プレミア レコード』を立ち上げたものの大手のバックアップが得られず、歌手生命の危機にさらされましたが、見事シフトチェンジに成功。オタク層は、小林のマーケットとして、まだまだ伸びしろのある分野といえるでしょうね」(エンタメ誌ライター)
旧来のお得意さんに依存することなく果敢に新規分野に切り込んでいった小林のビジネスセンスには、見習うべきところがありそうだ。
(窪田史朗)