いま、「笑い」の効果が注目を集めています。なんでも、笑うことで心身共に健康になるのだそうです。
筑波大学大学院人間総合科学研究科の林啓子准教授と(財)国際科学振興財団主任研究員の林隆志さんの共著「簡単にできる笑み筋体操:笑いは副作用のないクスリ」(法研刊)では、漫才や落語を聞き、腹筋も横隔膜も使うような大笑いをすることで、糖尿病患者の食後2時間の血糖値上昇が抑制されたという実験結果が紹介されています。そのメカニズムは分かっていないものの、運動と同じ効果があると予想されているのだとか。
また、日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラーで日本笑い学会の昇幹夫さんの著書「最新版 笑いは心と脳の処方せん」(二見書房刊)で紹介されていた米国笑い療法研究学会の報告によると、笑った直後にはジョギングしたときと同じような、ランナーズ・ハイという気分の昂揚状態が訪れるのだとか。このことから、「笑いは精神的ジョギング」と呼ばれるのだそうですよ。
笑うことで、このような効果が得られるというのは驚きですね。詳しくは解明されていないとのことですが、笑いがプラスに働くということは間違いないようです。なので、楽しいことがあったら、「クスクス」笑いではなく、「ワッハッハ!」と大笑いを心がけるといいかもしれませんね。