7月9日から放送が始まった沢村一樹主演の月9ドラマ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」(フジテレビ系)の初回平均視聴率が10.6%を記録。月9の初回視聴率の2桁超えは、1年前の「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-THE THIRD SEASON」以来。沢村は7月10日に51歳の誕生日を迎えたが、「月9」としては異例中の異例となる“50代・主役”の誕生に俄然注目が集まっている。
「『絶対零度』シリーズは、今回で第三弾。シーズン1では“未解決事件”、シーズン2では“潜入捜査”をテーマに上戸彩演じる桜木泉の活躍と成長を描いてきました。シーズン3では未来の犯罪を予測して捜査する『ミハン(未然犯罪潜入捜査班)』を取りまとめるリーダー役を沢村が演じ、上戸は特別出演。当初は『絶対零度』のスピンオフ企画なのではないかと揶揄する声もありました。それがフタを開けてみれば“二桁スタート”の好発進。主演の沢村にはダークホースとの声もありましたが、これをきっかけに大化けする可能性もありますね」(テレビ誌記者)
ネットでも「沢村一樹出てるから見たけど、絶対零度めっちゃ面白い」「沢村一樹不気味でかっこいい~~~!!!」といった声が飛び交っている。
「浅見彦シリーズなどミステリードラマで定評ある沢村ですが、昨年はNHK朝ドラ『ひよっこ』でヒロイン・有村架純の父親役を演じて人気を博し、同年連ドラ『ユニバーサル広告社~あなたの人生、売り込みます!~』(テレビ東京系)に主演。4月にはドラマ『未解決の女 警視庁文書捜査官』(テレビ朝日系)に出演するなど、このところ引っ張りだこ。今回の『絶対零度』がヒットすれば、いよいよ大物俳優の仲間入り。この作品に賭ける思いは、人一倍強いはずです」(前出・テレビ誌記者)
しかし、50代で連ドラの主役を演じているのは、沢村に限ったことではない。
「7月期を見ただけでも、『遺留捜査』(テレビ朝日系)の上川隆也、『刑事7人』の東山紀之、『ラスト・チャンス 再生請負人』(テレビ東京系)の仲村トオルと50代の主人公が目につきます。しかし“月9”で成功を収めれば話は別。映画化も含め、可能性が広がるでしょうね」(スポーツ紙デスク)
50代ブレイクは、今後の視聴率にかかっているようだ。
(窪田史朗)