新年を迎えるといろいろなものがリセットされるが、2015年に爆発的にブレイクした新人タレントや一発屋芸人たちも、自分が消えていくことを不安に思っている真っ最中だろう。
一方で消えたと思いきや、瀬戸際で戦い続け、しぶとく生き残っているタレントもいる。
とっくに需要はないものの、番組での「芸能界引退宣言」で注目を浴びたmisonoはその最たる例だろう。
misonoは2013年末に「30歳になる14年での芸能界引退」を宣言していたが、迎えた翌年にはあっさりニューアルバムをリリース。引退するどころか現在もメディア出演は続き、テレビから姿を消していく気配がまったくない。
「プロレスラー以外で初めての“引退するする”詐欺ですね。引退宣言を機に仕事のオファーが増え、ブログでも『今年は、辞められなくなってしまったので、引退できないんです…』と、いけしゃあしゃあと語ってました。さらには、それらの仕事についても『芸能界に、生き残りたいから』というより、“せっかく、オファーをしてきて下さったのだから”と、あくまで求められているからということを強調。彼女の引退を待ち望んでいるファンたちの神経を逆撫でしているわけです」(テレビ誌記者)
有吉弘行も以前、ラジオ番組で引退詐欺のmisonoについて「無性に腹が立つ」と言っていたが、世間の反応はむしろそれ以上のようだ。「本当に需要がないので今すぐやめて」「こうやって発言を書き込むことが思うツボなのはわかるが本気で大嫌い」など、まさに四面楚歌だ。
「学校でもクラス一の嫌われ者というのは脳裏から消えないもの。他人に嫌われて生き残るという奇策が実ったわけですから、misonoもおそらく引退する気なんてさらさらないでしょうね」(前出・テレビ誌記者)
おそらく今年も、昨年の人気者が次々と消えていくはず。まさかmisonoにならって、引退詐欺タレント続出、なんてことにならないことを祈るばかりだ。
(佐伯シンジ)